気軽に茶道をしてます。

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お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

中国陶磁展の大和文華館の梅の花は僅か

2018-02-08 15:15:15 | 美術館・博物館
北陸はまだ雪が降り続いておりますが、今週末は天候が崩れ、
この豪雪の後の融水が心配に、そして来週もまた寒波が・・・。

先日昨年に続き、今年も『大和文華館』へ70種130本の梅見に

寄せて頂きましたが、この寒さでチラホラ、来週の寒波の後が
梅の小道の見頃になるのでしょうか。
  
それと蠟梅と寒椿が彩りを添えるのみで、残念でしたが、
特別企画展『宋と遼・金・西夏のやきもの』が18日まで開催中

10世紀から13世紀における中国陶磁の中心の中原と北方の遼、
西夏、金の陶磁器との関係性と多様性が見られます。

愛知県陶磁美術館や京都大学総合博物館からの特別出典18点を
含み、当館蔵を合わせ81点(重要美術品1点)で6部構成に。

Ⅰ.唐まで
 南北朝から越州窯の青磁から唐三彩と黄釉練上手碗があり
 2.白磁幡龍博山炉 隋-唐
  須弥山が模されています。
白磁幡龍博山炉

Ⅱ.北宋(960年-1127年)
 北方では耀州窯や定窯、磁州窯、鈞窯など、南方では
 龍泉窯や南宋官窯、建窯、吉州窯などが台頭したのは、
 陶磁器が民衆に広まることで多様な陶磁器が造られ、
 装飾技法も印花や刻花、劃花など凹凸による施文技法や、
 唐三彩の流れを受け、色釉を駆使した技法も生み出された。

 9.青磁多嘴壺 龍泉窯 1080年 重要美術品
青磁多嘴壺

 11.青磁雕花蓮華文瓶 耀州窯 北宋

 
 20.青白磁輪花盃 景徳鎮窯 北宋

 25.黒磁金彩碗 定窯 北宋
黒磁金彩碗

 26.柿磁金彩碗 定窯 北宋
柿磁金彩碗

Ⅲ.北方:遼(907-1125年)契丹族      
 遼・金・西夏それぞれに特色を持った陶磁器が作り出され、
 特別出品として愛知県陶磁美術館の小川‣加藤コレクション等
 京都大学総合博物館からも出展されております。

 30.緑釉鶏冠壺 遼 京都大学総合博物館
緑釉鶏冠壺
 
 33.三彩印花牡丹文長盤 缸瓦窯 愛知県陶磁美術館
           (小川徳男コレクション) 
三彩印花牡丹文長盤

 34.三彩印花魚文長盤 缸瓦窯    
三彩印花魚文長盤

 38.黄釉瓢形水注 遼 缸瓦窯 愛知県陶磁美術館
          (太田宏次コレクション)   
黄釉瓢形水注

 41.蕎麦釉壺 遼 京都大学総合博物館
 42.蕎麦釉皿 遼 京都大学総合博物館

Ⅳ.南宋(1127-1279年)・金(1115-1234年)女真族
 45.青磁鯱耳瓶 南宋 龍泉窯
青磁鯱耳瓶

 50.月白鉢51.月白盃 釣窯
   月白とは青磁の一種で泥性釉といい、わら灰のケイ酸が
   白に、そして青磁の青が混ざり、青白い色に変化する 
 52.紅斑文盤 月白と違い酸化銅の還元作用で
 56.油滴天目碗 南宋 建窯

Ⅴ.磁州窯の広がり
 59.白掻落牡丹文枕 磁州窯 北宋
白掻落牡丹文枕

 62.白地黒掻落緑釉牡丹文瓶 北宋 磁州窯
白地黒掻落緑釉牡丹文瓶

 64.白地黒花鯰文枕 磁州窯 北宋
白地黒花鯰文枕

 73.練上手小壺 金-元
   色を付けた胎土を軽く混ぜ合わせて形が作られます。

Ⅵ.西夏(1038-1227年)タングート族
 81.黒掻落牡丹文壺 霊武窯

一つ一つ見て廻ると覚えたつもりが・・・忘れておりますね。

なお当館所蔵の重要文化財『萱草遊狗図』伝毛益筆 南宋が、
インターネットで日本全国のコレクションから犬が入っている
干支コレクションアワード2018犬」のグランプリに。
萱草遊狗図
2017年春に修理を終え、はっきりした絵になったそうで、
次回展覧会『生命の彩いろどり-花と生きものの美術』展、
2月23日からの展示予定になります。楽しみに!