気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

蕗の薹香合を

2018-02-27 17:18:48 | しつらえ
奈良の朝は霜も降り、氷点下近くの0.5℃まで冷え込むも、
日の出の6時半過ぎからぐんぐん寒暖計も上りました。

相方との手違いからお寺様の月参りがあり、四畳半のお稽古場
での台子の薄茶をさせて頂くことに。
  
床には、朝早くからメジロに吸蜜されている薄紅色の有楽椿と
山茱萸の黄色い蕾を活け、
  
 
この陽気で故郷富山の雪も融け出し、顔を出す『ふきのとう』
に思いを寄せて、『蕗の薹香合』を飾りました。
(つぼみ)とは汝(なれ)も知らずよ蕗の薹』 
                与謝蕪村
何とも言えぬ苦味が好きだった母、一緒に雪解けのあぜ道へと
採りに出かけた事が・・・。
天上の声を聴かむと蕗の薹
          鷹羽狩行


待ち遠しかった春の陽、障子から射し込む光を浴びながらの
お稽古、嬉しいものですね。

まだ片付けていない大炉・・・、
明後日からは弥生月、二月堂お水取り本行が始まりますから
釣り釜の準備もしなくては。