気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

IROMONAKA(鶴屋吉信)で、重茶碗の御稽古

2015-09-20 07:58:34 | 主菓子とお干菓子
今日は、秋日和
庭に出るのが楽しい季節です。
朝から庭をブラブラ・・・
椿の葉にアブラムシがびっしり
大変!アブラムシ退治であっという間に
時間が。
昼から御稽古にお見えです。

神無月に、飯後の茶事を考えております。
正客をお願いしようかなと思っている方が
お見えなので、今日は気が早いのですが、
中置で、重茶碗の御稽古をしてみました。
重ね茶碗にすると、拝見の所望が二服目が
出てからとか、いつもとちょっと変わります。

主菓子は鶴屋吉信“HOW TO ENJOY IROMONAKA”


色とりどりの丸い最中種に3種の餡から選んではさむだけ
色最中できました


反省、中置で重ね茶碗にすると、
勝手付きが交通渋滞
水指、蓋置、二服目の茶碗、
仕覆、建水、帛紗と置く事になりますね。
今日は、仕覆を茶碗横に置きましたが、
お茶事で重ね茶碗はやめることに。
  

椿の西王母が咲きだす

2015-09-19 18:21:25 | 季節の花々
庭には、夏の花『木槿』と秋から春の花『椿』が。

風炉(夏)の木槿に対して、
椿は、炉の季節の代表花として
11月の炉開きから4月の透き釡まで、
長い間、床を飾る主役ですね。
椿の開花はだいたいこの花で始まるといわれる
西王母』が三輪、咲きだしました。
  
その名の通り桃のような淡い色に、薄紅のぼかしが入り、
先端のふくらみが、艶やかさを醸し出しております。

西王母」は、
西の方角の女神で、三千年の齢を保つといわれる
桃の実を持っており、長生きを願う漢の武帝に仙桃7個
与えたと伝えられる神様だそうです。
ちなみに反対側の神様は「東王父」といわれる
男の神様で、花の名前はつけられておりません。

この中国の故事に基づき
お能の演目に取り上げられたり、
和菓子としても、いただく機会がありますね。

この花は、9月~4月まで非常に長く咲いておりますが、
本当は咲き始めが良いですね。
でも お茶室にはまだ早いですね。
庭でゆっくりたのしみましょう。

鋏を入れるのは、炉開きまで、御預けです。

茶通箱点前の後、茶通箱付花月を

2015-09-18 10:51:53 | お稽古

昨日は、秋雨の中
着物を着て、お茶の御稽古へ
前回、茶通箱の点前を2回させていただき、完璧
と思いましたが、客のやり取りなどあやしいところが・・・

今回は、茶通箱点前(棚使用)で、正客をさせていただき
家に帰ってすぐに復習しました。
というのも
裏千家では相伝課目になっており教科書がありません。

茶通箱は、二種の濃茶を客にもてなす時のお点前です。
亭主が用意したお茶とお客様から頂いたお茶の両方を点て、
お客様のお気持ちにお答えします。
到来のお茶には敬意を表し茶入に入れ、
亭主用意のお茶は棗に入れ大津袋、なければ使い帛紗に包み
それを茶通箱に入れて、濃茶を二服点てます。

到来のお茶の入った茶入は、濃茶平点前と同様に
飾り、清め、点てます。
問答が普通と異なり、正客は茶通箱が点前座にあれば、
一服目をいただいた後、今一服のお茶を所望いたします。

二服目に入る前に茶巾を絞りたたみ直す。
水を釡にささない
茶通箱の扱い(指のかけかた、箱の回し方)
二服目の帛紗さばきに省略の印に
パチンと塵除けをして草に捌く。
同じ茶碗で濃茶を二服点てるため、
一回目の茶碗が戻った後のすすぎは二回。
拝見の出し方(一服目、二服目、引き方)

道理にはかなっていますが、
続き薄+大津袋+・・・

午後からは、
皆さんと茶通箱付花月を楽しみました
先生は苦しみだったように思われます。

茶通箱付花月は
2種の濃茶の後、3服薄茶

点前の意味を理解していることと
点前の知識も必要です。
日々精進ですよね。


栴檀の実がなる大和文華館へ

2015-09-17 20:46:43 | 大和文華館
朝から雨の中、大和文華館の無料招待デーに出かけました。

門のすぐそばに、栴檀の木があり、
青い実をつけておりました。
青い実も10月を過ぎると、黄色く色づきそうで、
紅葉した姿を思い浮かべながら、坂を上がっていくと

坂の脇には、ムラサキシキブが色づき始め
  
曼珠沙華も咲き始めております。

木々の間には、蘭系も咲いており、

夏から秋へつなぐ花、芙蓉も雨の中、
一瞬の煌びやかさをかもしながら

本館へと誘われます。
外観は桃山の建築をイメージさせる海鼠壁(なまこかべ)
雨にも生えますね。

館内では、”中世へのまなざし”特別展が開かれております。
”祖師へのまなざし”で
一遍上人、弘法大師
法然上人のお姿の神々しさ
一休さんや雪村さんの素朴さ
また笠置曼荼羅、日吉曼荼羅、柿本曼荼羅
どれもすばらしい曼荼羅を拝見することができました。
御公家さまの華麗な書と相対に武将の無骨な書や
特に七言絶句の墨蹟のすばらしさ。
もう少し、字を読めれば楽しいのですが。

参考出展で、室町期の根来塗が片隅に。
茶入が、見られただけでも、
訪れて本当によかったです。

薬師寺の曼珠沙華と『不東』を

2015-09-16 19:42:30 | 季節の花々
薬師寺本坊前庭に建つの歌碑。
奈良出身の歌人前川佐美雄
『送りくる が 照らす灯あかり
         茎青かりき 夜の曼珠沙華』
夜になれば、この歌の様子が・・・残念
 
現地学習で、薬師寺にお邪魔しました。

御本尊 薬師如来の脇侍、月光菩薩が
9月23日までの”白鳳展”奈良国立博物館
開館120年記念特別展へ出張されており、
月光菩薩 
毎朝、薬師寺から御坊様が奈良博へ
お参りに行かれておられるそうで、
講師村上坊が息せき切って会場へお見えに。
いつもながら、難しい話も楽しくされ、
玄奘三蔵院伽藍を拝観させていただきました。
 
不東』の揮毫は高田好胤さんで、
玄奘三蔵の出発の志は、
『インドで仏典を持ち帰るまでは、決して東には帰らない』
つまり、一度、立てた「志」を決して曲げることなく、
最後まで貫くことを意味されております。
さらに平山郁夫画伯の「大唐西域壁画」を拝見しましたが、
三度目にも関わらず、ラピスラズリの『青色』、
年数が経るにつれ、落ち着きが増し、
すばらしいの一言。
また最後の一枚に一人のお坊様が描かれていますが、
好胤さんはこの壁画を見ることなく亡くなられており、
平山画伯が、下絵の構図を書き直し、月の位置を変更し
一人の僧侶を書き加えられたというお話を伺いました。

私も、精進あるのみですね。

和敬点前のつもりが、月点前に

2015-09-15 00:18:29 | お稽古
お軸は前の『和敬清寂』に続き
『敬己愛人』
薬師寺管主 橋本 凝胤(ぎょういん)
昭和42年に高田好胤管主に引き継ぐまで、戦前戦後
激動の28年間に寺の護持と、好胤さんはじめ
多数の弟子の育成をされ、今の薬師寺があります。
 
昼からのお稽古のため、
茶箱の月点前をするつもりをしており、
朝からのんびりと準備を。
軸を何気に見ているうちに、
凝胤さんの字だったことに気付き、
確か淡々斎が考案された和敬点と
縁があったと記憶があり

茶箱の鑑賞と点前( 淡交社)の本に
ありました。
 昭和18年に十四代淡々斎と薬師寺橋本凝胤管主が図られ
 海軍さんに50余個の陣中茶箱を寄贈されたことが起因となり、
 卯の花点を改良した陣中点前が考案されました。、
 戦後になり、さらに工夫されたのが、和敬点に。

という訳で、『和敬点』にしましょう。
この茶箱点前は、
どおりで道具も非常に簡略にされており、
茶箱の中では、とっても取組み易く、
重ね茶碗なので、お客様が多くても
どんどんお茶を点てる事ができていいですね。

主菓子は、”ききょう”と名付けました。

追記
お稽古に来られ、和敬点をしましょうとお尋ねしたところ、
事前に月点前のイメージトレーニングをされており、
目論見がはずれました。
しかし、月点前は秋のお稽古として最適で
他にはないウグイスを使って茶筅を立てる
とっても美しいお点前で。
私は、大好きな茶箱点前です。

秋明菊 、秋海棠 と水引 の咲く旅館にて

2015-09-14 08:32:40 | 旅行
 
鯉が泳いでいる池の周りに、
秋明菊 、秋海棠 と水引 の咲く
小さな旅館にお世話になりました。
 
秋明菊 (しゅうめいぎく)は、
菊に似た花を咲かせますが、
俳句の季語としては使わず、
濃いピンク色をした別名の
”貴船菊”を季語として用います。

やはり、お床には
白の秋明菊が清楚でいいですね。
 
それに引き替え、
秋海棠 (しゅうかいどう)は秋の季語であり、
「秋海棠 西瓜の色に 咲きにけり」と
松尾芭蕉は、淡紅色の花を
スイカ色と詠われており、相まって
黄色い真ん中が、一段と色鮮やかです。
   
なお今日14日の誕生花は秋明菊です。

平花月を二回、お疲れ様

2015-09-13 16:59:25 | お稽古
  
今朝のお稽古は、四人お揃い、
先日御稽古させていただいた茶カフキを
是非、家の御稽古場でと考えていましたが、
六人揃わず断念、心密かにほっとしました。
私が入って五人になるので、
七事式の根本である平花月を。
 
1回目は、なかなか時間がかかりましたが、
2回目は、皆さん飲み込みもよく、
前にした事も思い出され、
あっという間に、終わりました。

無学宗衍の偈頌“互換機鋒看仔細”に
少しでも近づけたらいいですね。

“月に一度くらいできたらね”
というのが皆さんのご感想でした。

お揃頂くと、楽しい稽古になります。


主菓子は、自家製の”萩の餅”を馬の目皿に。

このお皿は、佐藤勝彦さんの作品で、
大胆な線が印象的ですね。

なお先生は、奈良で23年間の教師歴をお持ちで、
独自の仏教観に基づく作品群を制作されておられます。

久しぶりの点茶盤のあと、自分のお稽古に

2015-09-12 09:02:28 | 主菓子とお干菓子
  しつらえ
テレビからは、鬼怒川に続き、宮城県でも。
やりきれない気持ちですが、
昨日は午後から自分のお稽古があり、忙しい一日でした。
午前中は三人をお迎えして、
久しぶりの点茶盤のお稽古になりました。
主菓子は、”はぎのもち”お出ししました。
白玉粉と紫いも粉で餅を作り
餡を包みました。これで完璧!
と思ったのですが、道喜さんのものは
餅を餡でくるんだものでした。
それで“おはぎの餅”→“萩の餅”
 
Wagashi 和の菓子、PIE BOOKS:川端道喜さんを参照

午前中のお稽古が終わったのが、午後1時前、
冷やしうどんをかけこみ、車に乗り込み
なんとか2時前には
自分のお稽古へ
何年ぶりかで“茶通箱”のお点前を
させていただきました。

天地の墨書で

2015-09-11 09:25:59 | 日記
大変な水害が・・・
玄関を”天地”二大字
(通称:小天地、根津美術館)の色紙にて
良寛(1758〜1831)さんの書で、
「天地」の二文字が
広くとられた余白との調和がいいですね。
良寛さんの枯れた味わいのある遺墨です。

この色紙を見ると
自然の前では、人間とは
なんとちっぽけな存在であると・・・
小さな色紙に細い筆でなめらかに
書かれた天地二文字ですが
銀河に広がる大きさを感じます。


『音もなく香もなく常に天地(あめつち)は 
        書かざる経をくりかえしつつ』

二宮尊徳さんも、
全ての人が安穏に暮らせるようにと
願いをこめておられます。

さあ、三人をお迎えしないと
久しぶりの点茶盤です。