気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

和敬点前のつもりが、月点前に

2015-09-15 00:18:29 | お稽古
お軸は前の『和敬清寂』に続き
『敬己愛人』
薬師寺管主 橋本 凝胤(ぎょういん)
昭和42年に高田好胤管主に引き継ぐまで、戦前戦後
激動の28年間に寺の護持と、好胤さんはじめ
多数の弟子の育成をされ、今の薬師寺があります。
 
昼からのお稽古のため、
茶箱の月点前をするつもりをしており、
朝からのんびりと準備を。
軸を何気に見ているうちに、
凝胤さんの字だったことに気付き、
確か淡々斎が考案された和敬点と
縁があったと記憶があり

茶箱の鑑賞と点前( 淡交社)の本に
ありました。
 昭和18年に十四代淡々斎と薬師寺橋本凝胤管主が図られ
 海軍さんに50余個の陣中茶箱を寄贈されたことが起因となり、
 卯の花点を改良した陣中点前が考案されました。、
 戦後になり、さらに工夫されたのが、和敬点に。

という訳で、『和敬点』にしましょう。
この茶箱点前は、
どおりで道具も非常に簡略にされており、
茶箱の中では、とっても取組み易く、
重ね茶碗なので、お客様が多くても
どんどんお茶を点てる事ができていいですね。

主菓子は、”ききょう”と名付けました。

追記
お稽古に来られ、和敬点をしましょうとお尋ねしたところ、
事前に月点前のイメージトレーニングをされており、
目論見がはずれました。
しかし、月点前は秋のお稽古として最適で
他にはないウグイスを使って茶筅を立てる
とっても美しいお点前で。
私は、大好きな茶箱点前です。