出羽三山神社にお参りさせていただきました。
赤い一の鳥居では、車の中から手を合わせます。
随神門(ずいしんもん)をくぐると、神聖な雰囲気が
500年以上の杉に囲まれた急な石段の参道を下ります。
祓川(昔はお参りの方は身を清めます)を渡り、
須賀の瀧からの石段を上りますと、ハ、ハ、ハ、
五分ほどで爺杉(樹齢1000年)に至ります。すぐ側に
国宝五重塔、スギ林に囲まれ、室生寺と同じ雰囲気が、
しかも、風雪による枯れた感じがまた良いですね。
是非訪れる価値がありますよ。
ここから頂上まで2446段の石段で、40分以上かかり、
この足では・・・車に戻り、頂上の三神合祭殿へ。
神社なのに、鐘楼に目が行きます。
明治以前の神仏習合の証だそうで、それも萱葺。
さらに三神合祭殿は萱葺の建造物としては日本最大、
葦の厚さが、信仰の深さの証なのでしょう。
月山・羽黒山・湯殿山の神々が祀られておられ、
それは月山や湯殿山が冬季は雪でのため、
三山の祭典はすべてここで執り行われます。
ここを参拝すれば三山を巡ったことにもなるのです。
鏡池を回って、ちょっと探し物、
茶道祖・千利休居士の霊を鎮める供養塚が見当たりません。
なぜここに、供養塚と思われませんか。
・・・・・
この塚の前にて毎年6月の15日に、使い古した茶筅を
お焚き上げする茶筅供養祭が、
流派を超え執り行われています。
帰って調べますと、霊祭殿のそばでした。
荘内日報より
追記:
三山のそれぞれの山は、
羽黒山が現世(正観世音菩薩=観音浄土=現在)、
月山が前世(阿弥陀如来=阿弥陀浄土=来世)、
湯殿山が来世(大日如来=寂光浄土=未来)という
三世の浄土を表すとされます。
羽黒山から入り、月山で死とよみがえりの修行を行い、
湯殿山で再生する巡礼が多く行われ、
生まれ変わり(死と再生)の意味をもった
「三関三渡(さんかんさんど)」の旅とされております。