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細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

水の柩    著者 道夫秀介

2013-11-16 18:43:41 | 読書メモ ま行

《内容》

自分が“普通”で退屈なことを嘆く中学2年の逸夫と、両親が離婚し級友からいじめを受け“普通”を欲する敦子。あるきっかけで言葉を交わすようになったふたりだが、敦子には秘めた決意があって…   (紹介文より)

 

―――あの頃の日々に戻りたかった。もしそれができるのならなんでもすると思った。しかしもう自分がもとの場所に戻れないことを知っていた。冷たく骨張ったにぎり拳のような感情が、胸の底に力んで震えていた。

―――何かが解決するのと、何かをすっかり忘れてしまうのと、どう違うのだろう

―――忘れることと、忘れずに乗り越えることの違いはどこにあるのだろう


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