真言宗智山派 国宝 大善寺
葡萄薬師
当寺の開創は養老二年(718)。行基菩薩が日川渓谷岩上で霊夢により感得された像―右手に葡萄を持ち左手で結印した薬師如来と日光・月光菩薩の薬師三尊―を刻み安置して開かれたと伝えられます。
奈良時代・聖武天皇の御代には鎮護国家の勅額と寺山号を賜り、五十二堂三千坊を教える隆盛をみました。
往時の堂宇は平安初期に焼失しましたが、天禄二年(971)に三枝守国が再建して以来、平清盛、源頼朝の寺領寄進や堂塔修復、北条貞時による薬師堂再建立、仏師・蓮慶作の日光・月光菩薩や十二神将の制作、武田信春の厨子寄進等々…。時の為政者と大衆の深い信望のもとに歴史を重ねております。
現・薬師堂は昭和二十九年(1954)の根本的な大解体修理で旧観に復され、その翌年に厨子と共に国宝となりました。そして、度重なる災禍を逃れて今日に至る薬師三尊像等の諸仏を、安置しています。 (パンフレットより)
山門
関東で最古の木造建造物 本堂 (薬師堂)
本堂に薬師三尊像を安置しているので「薬師堂」とも呼ばれます。
弘安9年3月16日(1286)の刻銘があり、元寇(弘安の役)の数年後に建立、築720年以上が経過し関東周辺で最も古い建物になります。
流麗な線を持つ檜皮葺きの屋根は落ち着きを見せ、鎌倉時代の建築の力強さがよく現れています。
庭園を見ていたら気持ちがゆったりしちゃって写真を撮るのを忘れてしまいました