細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

一朝の夢

2008-07-24 18:54:44 | 読書メモ か行
 一朝の夢  著者 梶よう子

≪内容≫
 朝顔栽培だけが生きがいの同心・中根興三郎は、宗観という武家と知り合ってから、思いもよらぬ形で「桜田門外の変」に巻き込まれていく―――

 薩摩藩士に荒らされた庭を三人で整えた日の光景が、
まざまざと浮かび上がってきた。
 
 あれもまた
夢の花か。
たった一日しか
咲かぬ
槿花の夢だった
のだろうか・・・・・


運命というものは、その人間の身の丈も一応は考えてくれていると思うのだ―――
興三郎と朝顔の運命が、気になって。