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細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

復活の恋人

2009-01-11 20:15:59 | 読書メモ な行
復活の恋人      著者 西田 俊也

《内容》
奈良の中学3年のぼくは、あこがれの同級生・小夜子とのデートを明日に控えていた。だが、親友に借りたレコードを返しに行く途中、轢き逃げ事故に遭って、そのまま昏睡状態に。ところが20年後、ぼくは目覚めた。医者は「奇跡だ」と言った。レコードは枕元にあったが、デートはどうなったのだろう?―会いたかった小夜子は親友の妻になり、しかも離婚していた。ぼくは彼女に会った。きれいな大人の女だった。ぼくたちはようやくデートをした。でも自分が会いたかったのは、いまの彼女なのか20年前なのか。もちろん童貞のぼくは、何をどうしたらよいかわからず、とりあえず学校へ通うことにした。35歳のおじさん高校生だった―。事故で20年間、眠り続けた中3のぼくは、34歳で目覚めた。古都・奈良で、現代の「浦島太郎」になった青木タモツの、不思議にリアルな恋愛小説。
            (紹介文より)


―――ホワイトボードに書いた文字を何度も消しているうちに、ホワイトボードが薄汚れていくように僕は自分の心を思った。

 

灼夜

2009-01-06 22:16:24 | 読書メモ な行
灼夜    著者 永瀬 隼介

《内容》
成績も柔道もぱっとしない中学生の森本篤は、団地で母と二人暮らし。夏休みを目前に控え、彼は自分の境遇に嫌気がさしていた。その思いがつのり、江戸川近くの神社で仔犬と遊んでいた子供をつい苛めてしまう。翌日も同じ子供を見つけた篤は再び鬱憤を晴らそうとするが、リーホワという中国人の美少女に見つかり殴られる羽目に。だがその夜、リーホワが篤の前に突然現れ、彼が苛めた子供・フェイがいなくなったことを告げた―。在日中国人の誘拐騒動に巻き込まれた中学生・アツシ。マフィアの暗躍、不法滞在者の実態、巧妙な地下銀行の手口…。日本社会に巣くう“底知れぬ闇”を知ったとき、14歳の少年がとった行動とは?中国人裏社会を描破したクライム・ロードノベル。
                (「BOOK」データベースより)


―――だが、いまになって判る。臍下丹田は勇気と力の源だ。
大腿を内側に絞り、臍の下に意識を集中し、静かに息を吸って吐けば、心が落ち着き、全身に力が漲ってくる。


―――おじさんは独り言のように喋った。
「東京もんは恵まれてんだよ。恵まれて、楽しいことがいっぱいあっから、ボルトのゆるんだ耕耘機みてえに横道さそれてくんだな。ばかでかいビルばっかにょきにょき建ってよ。
ところがワラスたちの心が育っていかね。あれも欲しい、これも欲しい、と不満ばっかでょぉ。
努力もしねえでょぉ。親がいて、家があって、マンマ食べていけるだけでも感謝せねばなぁ」
温かい口調だった。眼をぎゅっと閉じた。




傍聞き

2008-11-02 22:24:15 | 読書メモ な行
傍聞き    著者 長岡 弘樹

《内容》
高齢者の家を狙った空き巣が頻発。犯行のあった時間帯、目の下に大きな傷のある男が目撃されていたことを知った刑事・啓子は、かつて自分が手錠をかけた男を思い出すが…。表題作を含む全4話を収録した短編集。
           (紹介文より)


―――
救助を遅らせることで、少しでも母親に気づいてもらおうとした。子供がどれほど価値のあるものかを―――


傍聞き(かたえぎき)知りませんでしたが、(本文の中に詳しく書いてあります)この方法だと、ころっと信じてしまうかもしれませんね。


犯意

2008-10-27 22:07:05 | 読書メモ な行
犯意  
 その罪の読み取り方     著者 乃南 アサ 解説 園田 寿

《内容》
あり得ない事件なんて、ない-。マスコミは報じない犯人の心理に至るまでもリアルに描いた12のサスペンス小説集。裁判員制度のポイントをわかりやすく紹介した法律解説も収録。
               (紹介文より)



裁判員制度に備える・・・難しいですね・・
罪を憎んで人を憎まず・・・なんて、なかなか難しいでしょうね。


ありったけの話

2008-10-20 17:17:38 | 読書メモ な行
ありったけの話     著者 中山 智幸

《内容》
いっそ命に関わる病気だったらよかったのに―――一度は受け入れた恋人を突き放す形になってしまった過去。その謝罪をするのになかなか一歩を踏み出せない。死別より辛い男女の別れとその6年後を描いた、新鋭の力作。
              (紹介文より)


―――ふぶきが来て、ながい時間のあとに去り、風も雪もお休みです。
ながい時間のあとにまた、つよい風。
やがてふぶきが来て、去って。おなじことの、くりかえし。


ユアボイス-君の声に恋をして-

2008-10-15 23:48:25 | 読書メモ な行
ユアボイス-君の声に恋をして-   著者  新津きよみ

《内容》
殺された恋人と同じ声を持つ少年。彼は、私の生徒だった…。この運命の出会いが、過去の事件への扉を開く。さまざまな世代の揺れる心を優しく見つめ、丁寧にすくいあげた、サスペンス・ミステリー。


携帯の留守電に声を入れておいてもらう・・・。
それ、いただき!
自分の声を入れておいたら、いいかも。


百瀬、こっちをむいて。

2008-09-14 11:11:42 | 読書メモ な行
百瀬、こっちを向いて。   著者 中田 永一

≪内容≫
「ささやかな人生に訪れた、奇跡のような輝き。これを読んだら絶対恋したくなる。」

――――「先輩、花言葉に詳しかったですよね。ほうずきの花言葉もしってたんじゃあないですか。僕は半年くらい前に知りました。くわしい人が大学にいて偶然、おそわったんです。」
ほおずきの花言葉。

――――これからいろいろなことがあるのだろうな、とおもった。
でもわたしたちはだいじょうぶだとおもうよ、と小太郎に話をした。だって、わたしはあなたをみすてなかったし、あなたもわたしをみすてなかった。だからだいじょうぶだという気がするんだ。
            (本文より)


刀語 第12話

2008-08-29 17:28:54 | 読書メモ な行
刀語 第12話 著者 西尾維新

≪内容≫
虚刀流・鑢七花と奇策士・とがめの旅は、否定姫の腹心・左右田右衛門左衛門の所有する炎刀「銃」を前に、最期にして最悪の試練を迎えていた。“弾丸”に貫かれたとがめを、七花は救うことができるか-!?
           (紹介文より)


義弟

2008-08-14 20:54:17 | 読書メモ な行
 義弟   著者 永井するみ

≪内容≫
このまま抱きしめたら
絞め殺してしまう・・・・・
抑えきれない破壊衝動を封じ込めてきた弟、心と身体に深い傷を抱えながら生きてきた姉。
血の繋がりのないふたりは、本当の肉親以上に信頼しあっていた。しかし、ある事件をきっかけに“姉弟の箍”が外れていく。