今日の夜勤、胸がキュンとした。
トイレ通いが頻回なHさん、入眠剤が処方された。
今宵初めて。
さてさて・・・・・
21時、眠剤服用。
短時間入眠導入剤、効き始めたら歩行もおぼつかないかも。
服用後、トイレから出てきたHさんに、“ちょっとおしゃべりしません?と誘う。
それから一時間余、沢山のおしゃべりをしちゃった。
恵まれた環境で何不自由なく育ち、“これでも昔は美人さんだったのよ”と恥ずかしそうに話されるHさん。
慣れない農家に嫁ぎ、早くにご主人を亡くし、男勝りのごとく、大成建設の下請け仕事に20年従事してきたこと。
“今はここに入って、食っちゃ寝、食っちゃ寝、どうしようもないわね。楽しみってそれしかないのよ。”と可笑しそうに話される。
ご自分の誕生日も正確に記憶されている。
話の途中にHさんが言った言葉、胸がキュンとなっちゃった。
“ここに来てこんなに心を開いておしゃべりしたのは初めてだと思う。”
私も初めて。
普段仏頂面しか見たことがなかったHさん、こんな素敵な方だったんだ。
おしゃべりしながら、好きだと言うオレンジジュースとホットミルクをお出しし、
“こんなに頂いて、忙しいでしょうに、ありがとうございます。”
今書きながらもHさんとのおしゃべりを思い出すとキュンとなっちゃう。
介護者は何をすべきなのか。
長い病院勤務、それは看護。
介護、
改めて「介護」の重みを知る夜勤だった。