退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#793: パーティーでの会話#2

2017-01-08 23:18:42 | アメリカ便り
セントルイスは寒い日が続いています。
元気なのはジュンちゃんだけで、私も主人も鼻水と咳に悩まされています。
おまけに先日やった”歯の根を取る”治療のあとが芳しくなく、ものがかめない状態です。
だから、食べ物を左側に集めて噛んでいます。
明日歯医者に電話してみます。

パーティーでの会話の続きです。
先回は戦争でしたが、今日の話はチャイルドレイバーです。

“戦争討論で熱が入りすぎ、これ以上はなしたら一生の敵同士となる”の一歩手前まで来た感じをお互い察したので、話題を変えることにしました。
しかしながら変えた話題も、最初から意見の相違が見え見え。

対戦相手の言い分は以下のとおり。
1.劣悪な労働環境で行なわれているチャイルドレイバーは阻止すべきである。
2.阻止するために私たちは、インド、その他の発展途上国でチャイルドレイバーによって作られた商品を買うべきではない。

私の1.対する言い分
劣悪な労働環境は子供たちばかりでなく、大人に対してもあってはならないこと、阻止すべきです。
しかしながら、チャイルドレイバーを阻止するために、食うに困らない外人がまかり出て、貧しい国の子供を働き場所から引き抜いてきたり、工場閉鎖をするのはどうかと思う。
そんなことをされて一番困るのは子供たちや、その子供のわずかな収入を当てにして生活している家族である。
長期的に支援ができる制度もなく、一時的な救済はマイナスになるだけと思う。
インドにしても国自体が貧しいところである。
その国の“貧しい、劣悪の基準”が我々発展国の基準とは違うということがわかっていない。
これはアメリカではよくあることです。
アメリカ人はアメリカがすべてよく、その感覚で他国を見ようとする。
つまり、他国の文化水準を無視した感覚で他国、他国の人たちを判断する。
これは教育がある人ない人、関係なくアメリカ人が抱いている感覚と思います。
(と言ったところで、対戦相手はますます憤慨してしまった。)
しょうがないべさ、私のほうが正しいのに決まっているし。
私はチャイルドレイバーが悪いとは思わない。
ましてインドのような国全体が貧しいところではなおさらのこと子供が働き手とならなくてはいけないと思う。
問題なのはどのように働かせるかである。
しかし、それはインド政府自体が考え出さなければならないこと。
アメリカだって日本だってほんの少し前までは悪烈な環境でチャイルドレイバー、アダルトレイバーをやっていたではないでしょうか。
それが100年たって貧しい国のチャイルドレイバーに対してぐちゃぐちゃ言うのだから。

インドやほかの貧しい国をアメリカや日本の100年前の存在と見ればいいことです(決して見下していっているわけではなく、その国独自の流れを尊重して言っているのです)。
そしてそれらの国は50年後、100年後にはそれがよいか悪いかは別にして開発国となるかもしれない。
私が思うに、無理して他国が国別に備わったタイムコースを変えるのは不自然な結果をもたらすだけと思う。
今の中国がまさにそれだと思う。

長くなったので続きはまた。

ハブグレジュンタのマミー