第8回 安全工学からのヒント (2009.03.21)
安全工学では、工業技術として、ミスが事故に繋がらないような
様々な仕掛けを作りこむ工夫をしている。
これらの工夫は、うっかりミスをなくすために非常に参考になります。
1.フール・プルーフ
危ないことはやりにくくする。
作業するときに安全装置をはずさないと作業が出来ないようにする。
2.インターロック
順序通りにやらないと働いてくれない。
3.ロックイン
割り込みは受け付けない。
パソコンのディスクへの書き込み時に、他の作業を受けつけなくなるのはロックインの仕組み。
4.ロックアウト
危ないところには入れないようにする。
立ち入り禁止にする処置などは、ロックアウトの仕組み。
5.多重防護
二重三重の保険をかける。
ひとつミスが起こっても、次の安全策で被害を広げないようにする仕組み。
6.フェイル・セーフ
バックアップを用意する。うっかり忘れてもバックアップできるような仕組み。
7.フェイル・ダウン
不具合が起きたらまず止まる。
8.アフォーダンス
自然に適切な行動となるよう導く
出典
海保博之著