日月神示の研究と実践

日月神示を中心に、神道、密教などを研究、実践するブログです。農薬不使用栽培などについても述べたいと思います。

実は食糧自給率100%の北朝鮮 

2018-04-14 06:41:16 | 日月神示の実践

<東洋経済より>

 

 

朝鮮戦争休戦から61年。踊る平壌市民(AP/アフロ)

「北朝鮮は食糧難」というのが日本では常識のように語られることが多い。だが、北朝鮮の穀物生産は回復傾向にあり、食糧自給率も100%に近いレベルにあるようだ。

その根拠の一つが、国連食糧農業機関(FAO)と世界食糧計画(WFP)が毎年発表している「北朝鮮の作況および食糧安保評価特別報告書」(Special Report: Crop and Food Security Assessment Mission to the DPRK)だ。

これは、両機関の担当者が北朝鮮を訪問して多くの農場に足を運び、北朝鮮の農業省の資料などを照会して作成するもので、2013年11月に、2012年の収穫分と2013年春の収穫分(2012年11月~2013年10月まで)を予想してデータを発表している。

 

国連統計が示す食糧生産量は「緩やかに増加」

最新の「2013・14年度の報告書」で見てみよう。2013年度の北朝鮮の食糧生産量は503万トン。一方、食糧需要量は537万トンで、不足分は34万トンとなっている。食糧生産量には、家庭菜園などでの栽培や傾斜地での栽培分も含んでいる。

不足分で見ていくと、2010・11年度(11~10月)は86.7万トン、2011・12年度は73.9万トン、2012・13年度は50.7万トンとなっており、不足分が徐々に減少していることがわかる。

生産量も、10・11年度は425万トン、11・12年度は445万トン、12・13年度は484万トンと増加。FAOとWFPは今年の生産量を526万トンと推定している。一方、一橋大学の文浩一(ムン・ホイル)氏は、『朝鮮農業の今』(社協ブックレット、2014年6月)の中で、朝鮮社会科学院経済研究所の李基成(リ・ギソン)教授から聞いた話として、2013年(1~12月)の穀物生産高は562万4000トン、前年比32万6000トン増加したと記している。なお、2013年9月には前出の李教授が東洋経済のインタビューで、2012年度の穀物生産量を529万8000トンと答えている。

 

ほかにも米国農務省が発表する統計などを見ると、統計を発表する主体によって差はあるものの、おおよそ9万~39万トンが不足しているというのが、北朝鮮の食糧生産の実態のようだ。足りない分は輸入や人道目的の援助物質で補充しているという。

主食のコメとトウモロコシの自給体制が課題

しかし、依然として北朝鮮の食糧事情は厳しいという見方も根強い。韓国・国民大学の鄭昌鉉教授は、2つの理由を挙げる。

まず、北朝鮮国内の地域別、階層別、職業別での食糧配給や供給において差が出ていること。全体の統計から1人当たり平均を見るとそれほど不足してはいないが、平壌と地方といった供給の優先順に、また生産目標を達成した共同農場とそうでない農場、稼働して実績を上げている工場とそうでない工場で食糧の供給量に差が出ており、これが個人の消費量に差が出てくるためだ。

次に、主食の生産状況がどうなっているかだ。北朝鮮での主食はコメとトウモロコシだ。これら2つの主食の生産がまだ十分ではないためだ。北朝鮮の穀物生産には、ほかにジャガイモや大豆・小麦などがある。故・金正日総書記時代に「ジャガイモ革命」を打ち出し、主食の代替食糧としてジャガイモの生産を奨励したことがあるが、国民には主食の代わりになりえなかったようだ、と鄭教授は説明する。

現在の金正恩第1書記は第1書記就任からこれまで、大規模農場や温室での野菜栽培施設の造成・建設を推進しており、また水産物の捕獲・加工にも力を入れていることが北朝鮮メディアの報道をみるとわかる。これには、穀物の増産という課題に加え、「国民の栄養摂取不足を解決するために行われている」(鄭教授)。FAOの調査によれば、北朝鮮の住民の1人当たりの摂取栄養分が、一般成人の摂取基準をはるかに下回っているという。国民の栄養状態を改善するため、これら農場や施設を建設することで野菜・果樹や水産物の生産にも力を入れていると思われる。

今年は春先に日照りが続き、田植えの時期に水不足となったことを北朝鮮メディアが報道した。この点が今後の収穫に不安を残すが、全体的な傾向として、食糧事情は徐々に改善していると見てもよさそうだ。

<転載終わり>
 
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  日本では、北朝鮮は貧しく食べるものにも窮していると考えられていると思いますが、意外にも食糧自給率は100%近いとのことです。食糧生産の課題は残るものの、年々農産物の生産量は増えているそうです。
 
 北朝鮮は日本よりも食糧自給率が高いようですが、日本も米と野菜に限っては自給率は90%くらいです。小麦や大豆、肉などの輸入が多いため、全体としての自給率は40%になっています。米と野菜を主体とした食生活であれば、現在でもそこそこ自給できているので、さほど心配する必要はないと思います。むしろ日本の食料廃棄量が世界で1、2位ということの方が問題です。
 
 子供のころ祖父母や両親から、食べ物を残すと目がつぶれるとよく言われましたが、大量の食料を廃棄している日本には、いつかその報いが来るのかもしれません。
 
 北朝鮮は鎖国をしているような国ですが、食糧自給率が100%であれば、自給自足国家ともいえますね。アメリカに抑えられている日本よりも、ある意味自立していると思います。
 
 
 
・東洋経済
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