次に化学と環境のクラスター「アクセレラ」でお話をお伺いしました。
アクセレラは、企業・研究所・大学が集積したところで、300の企業体が集まる団体。
創立者はアルケマ社、エンジ社、ソルベイ社など世界規模の化学製品の会社で、300社中、企業が234社、研究所が53か所。
ローヌ・アルプ州のクラスターで、化学製品の生産量はフランス1位、エコビジネス・エコテクノロジーではフランス2位の規模で、これらの産業に5万人近くの人が従事している。
「リサイクル可能資材、環境効率性、工業用資材・製品、複合化・軽量化、リサイクルと環境」の5つの戦略テーマがあり、300社はいずれかのテーマに関係している。
中小企業の技術革新、イノベーションプロジェクトを支援している。
50%は公費で、50%は加入費で運営している。
政府からの共同プロジェクト開発や、企業からの研究依頼、リヨン市等からの協力依頼によるプロジェクトを行なう。
プロジェクトが決まれば、企画をして正しい方向に進むよう導いていくのがアクセレラの仕事で、3~5年程度フォローする。
また、ウェブやイベントなどを通じて成果を紹介したり、セミナーや情報交換会などの企画ミーティングを数多く開いている。
2005年に設立してから10年で225のプロジェクトのフォローをしてきた。
1プロジェクトの平均予算は300万ユーロで、予算総額約7億にのぼることになるが、それらはすべて政府から資金が出る。
事例としては、リヨン市からの依頼による南部のケミカルバレーで発生している排熱エネルギーの再活用策のプロジェクト、グルノーブルの都市などの依頼による都市排水の品質管理のプロジェクトなどがある。
プロジェクトによって、各企業のテクノロジーにあわせてチームを編成する。
その他に、加入者同士の交流やセミナー・研修の実施、大企業との出会いの場の提供、世界に向けたビジネス開発をするためのパートナーリサーチなどを行なっている。
海外ビジネスのターゲットは、モロッコ、ドイツ、ブラジル、中国などを希望している加入者が多く、加入者の意向によりブース出展や企業紹介などを行なう。
創立者は大企業だが、それをベースに中小企業が恩恵を受けられるようにするのがアクセレラの仕事。
国からの資金がだんだん少なくなってきており、これからはクラスター自身で資金を獲得していく必要がある。
プロジェクトによっては、新しく企業が立ち上げられることもある。
プロジェクトはイノベーションのみで、技術開発ができればアクセレラの役割は終了し、売り込みはしない、
といったお話でした。
アクセレラは、政府や地方自治体などからリサイクルやエネルギー効率向上等の委託を受けて、課題解決のイノベーションを行っており、それに神戸や日本の企業との連携の可能性はあるのではないでしょうか。
また、産業・企業の育成方法の一つとして、アクセレラのような方式は参考になるところは多いのではないかと感じました。
アクセレラは、企業・研究所・大学が集積したところで、300の企業体が集まる団体。
創立者はアルケマ社、エンジ社、ソルベイ社など世界規模の化学製品の会社で、300社中、企業が234社、研究所が53か所。
ローヌ・アルプ州のクラスターで、化学製品の生産量はフランス1位、エコビジネス・エコテクノロジーではフランス2位の規模で、これらの産業に5万人近くの人が従事している。
「リサイクル可能資材、環境効率性、工業用資材・製品、複合化・軽量化、リサイクルと環境」の5つの戦略テーマがあり、300社はいずれかのテーマに関係している。
中小企業の技術革新、イノベーションプロジェクトを支援している。
50%は公費で、50%は加入費で運営している。
政府からの共同プロジェクト開発や、企業からの研究依頼、リヨン市等からの協力依頼によるプロジェクトを行なう。
プロジェクトが決まれば、企画をして正しい方向に進むよう導いていくのがアクセレラの仕事で、3~5年程度フォローする。
また、ウェブやイベントなどを通じて成果を紹介したり、セミナーや情報交換会などの企画ミーティングを数多く開いている。
2005年に設立してから10年で225のプロジェクトのフォローをしてきた。
1プロジェクトの平均予算は300万ユーロで、予算総額約7億にのぼることになるが、それらはすべて政府から資金が出る。
事例としては、リヨン市からの依頼による南部のケミカルバレーで発生している排熱エネルギーの再活用策のプロジェクト、グルノーブルの都市などの依頼による都市排水の品質管理のプロジェクトなどがある。
プロジェクトによって、各企業のテクノロジーにあわせてチームを編成する。
その他に、加入者同士の交流やセミナー・研修の実施、大企業との出会いの場の提供、世界に向けたビジネス開発をするためのパートナーリサーチなどを行なっている。
海外ビジネスのターゲットは、モロッコ、ドイツ、ブラジル、中国などを希望している加入者が多く、加入者の意向によりブース出展や企業紹介などを行なう。
創立者は大企業だが、それをベースに中小企業が恩恵を受けられるようにするのがアクセレラの仕事。
国からの資金がだんだん少なくなってきており、これからはクラスター自身で資金を獲得していく必要がある。
プロジェクトによっては、新しく企業が立ち上げられることもある。
プロジェクトはイノベーションのみで、技術開発ができればアクセレラの役割は終了し、売り込みはしない、
といったお話でした。
アクセレラは、政府や地方自治体などからリサイクルやエネルギー効率向上等の委託を受けて、課題解決のイノベーションを行っており、それに神戸や日本の企業との連携の可能性はあるのではないでしょうか。
また、産業・企業の育成方法の一つとして、アクセレラのような方式は参考になるところは多いのではないかと感じました。