ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

海外視察@シンガポール その1

2013-06-30 21:19:51 | 日記
12月17日から23日まで、会派の海外視察でした。

17日はホーチミン経由でシンガポールへの移動。

18日はまず、シンガポールゼネラルホスピタル(SGH)にお伺いしました。

シンガポールで高度な3次医療を提供するグループが2つあるが、SGHはそのうちの1つ「SingHealth」グループに属する病院。

オーナーは国だが、独立採算が要求されている。

キャンパス内には、ガン・歯科・心臓・脳外科・眼科の各専門のセンターがある。
また、研究・教育のノウハウを学ぶためアメリカのデューク大学と連携し、医学部の大学院が誘致されている。

ベッド数は1,782あり、医師1,266人・歯科医77人・看護師4,546人などスタッフが1万人以上いる。

重症患者のリファーラルセンターになっていて他の病院から紹介で患者が来たり、バリなど近隣の外国からも患者が運ばれて来る。

SGHとしては、リサーチに力を入れアカデミックなメディカルセンターになりたい、公的医療機関なのでシンガポール国民に必要な質の高い医療サービスを提供していきたい。

そのために世界中のいろいろな大学や研究施設と連携している、

といったお話でした。

広大な敷地にいろいろな施設があって、スケールの大きさに驚きました。
また、公的医療機関として利益追求ではなくシンガポール国民に必要な医療、質の高い医療を提供しようというモチベーションの高さにも感心致しました。
そのために役立つのであれば、臨床など神戸の医療産業との連携もありうるとのことでしたので、神戸としても連携の可能性を模索してもよいのではないでしょうか。

参考:シンガポールゼネラルホスピタル ホームページ(英語) http://www.sgh.com.sg/




代表質問

2013-06-23 21:31:57 | 日記
12月4日、本会議で代表質問(議案外質問)に立ちました。

2回目の本会議場での登壇です!

私の持ち時間は40分で、
1.「空き家条例」について
2.オールドタウンの活性化対策について
3.スマートシティ~より賢いまちづくり~について
の3つの質問をしました。

2回目でしたので、昨年の1回目よりは落ち着いて質問できました。
再質問もある程度準備し、言いたかったことの多くは言えたと思います。
否定的な答弁も前向きな答弁もありましたが、まずは一歩前進というところでしょうか。
今回取り上げた課題については、これからも関心を持って取り組んでいきます!

*空き家条例
老朽化し倒壊などの危険がある空き家について、防災・防犯面での不安の声が多数あることから、対策として、所有者に指導や勧告をしたり、勧告に従わない所有者の名前や住所を公表したりできるよう定めた条例。
なお、神戸市でも平成25年第1回定例市会2月議会で提案され、可決された。

*スマートシティ
スマートシティの定義は様々だが、一般的には「ICT、環境技術などの先端技術を用いた社会インフラの効率化、高度化」を指す。
都市機能インフラのあらゆる範囲が対象となり、環境分野やハード面にとどまらず、医療・福祉・教育・交通・防災など、様々なソフト面にも及ぶ。




なお、代表質疑の模様は神戸市会のホームページから録画放送で見ることができます。

※神戸市会ホームページ→インターネット録画放送→録画映像を見る→平成24年第4回定例市会→議案外質問(12月4日)

http://www.kensakusystem.jp/kobeshikai/cgi-bin4/ResultFrame.exe?Code=er4aoiottgw2naeckt


私の代表質問(議案外質問)の質問と答弁の主な内容は以下の通りです。

1.「空き家条例」について

Q: 本市の条例案は、「建物の倒壊・破損のおそれ」のみを対象としているが、「樹木が繁茂している状態」なども対象に加えた総合的な空き家対策条例とすべきでは?

A: 今後とも他の法律・条例なども駆使し、関係機関・部局と連携しながら対応していきたい。

Q:空き家が放置される背景の一つに、所有者に資力がない場合がある。空き家の解体や改修への補助金などを設けることも検討すべきでは?

A:経済支援策は必要と考えており、どんなことができるか検討している。

2.オールドタウンの活性化対策について

Q:再生のあり方や方向性について指針を示した上で、様々な手法を取り入れて民間活力を活かせるよう、神戸市が先導的役割を担うべきでは?

A:地域の実態、課題がそれぞれ異なっているので、まちの個性に応じて進めていくことが必要。
UR・他の民間活用の事例を参考にし、余剰地の活用、施設誘致などで民間ノウハウも十分に活用してやっていきたい。
また、教育・福祉・医療など、今の時代に必要な生活利便施設も加えていくことも考えていきたい。

Q:若年世帯に入ってきてもらうため、インターナショナルスクールなど特色ある学校の設置を推進し、「教育」を柱にしたまちづくりをおこなってはどうか?

A:教育は重要な要素であり、まちの形態・地域の特性を考慮する中で、そのようなまちづくりもあり得るのではないか。

3.スマートシティ~より賢いまちづくり~について

Q:住民票や戸籍といった行政情報をクラウドに置きバックアップ機能を強化するなど、より災害に強いまちづくりを行ってはどうか。

A:現在神戸市では、バックアップ媒体の遠隔地保管を実施している。
クラウド化するには、本市には大容量のデータがあり、セキュリティの問題やネットワークへの負荷増大といった課題がある。
日々の変化の状況を見極めながら検討したい。



外郭団体に関する特別委員会管外視察 その4

2013-06-17 16:40:47 | 日記
11月9日は、鹿児島県志布志市にあるヨコミネ式保育園のひとつ「伊崎田保育園」にお伺いしました。

この保育園では、3歳から「読み・書き・計算・体操・音楽」を毎日させるのですが、す、すごいの一言!!
特に5歳の園児たちがみんな片手側転・逆立ち歩きして、10段の跳び箱を飛んで…と次々と見せてもらったときは、圧倒されました!

この保育園の考え方は、「できない子なんていない」「甘やかすな」「子育てのゴールは自立」。
しつけが性格をつくる、教育の基本は「這えば立て、立てば歩めの親心」、知識より基礎・基本が大切、モチベーションを高める4つのスイッチ(①競争・②真似・③少しだけ難しいこと・④認める)がある、とのこと。

3歳からは甘やかすな、自分のことは自分でさせる。
過保護が子どもをわがままにし、不登校やひきこもり、家庭内暴力につながっているのではないかという話に納得。

保育・教育のあり方について、とても考えさせられた視察でした。

参考:ヨコミネ式ホームページ http://www.yokomineshiki.jp/


外郭団体に関する特別委員会管外視察 その3

2013-06-09 23:48:53 | 日記
その後、都城市へ移動し南国興産株式会社でお話をお伺いしました。
南国興産は主に畜産副産物(骨・羽・血液など)や家畜排泄物の処理を行っている会社です。

都城の工場では、毎日その日に入ってきたものを処理し、約1,200t/日の残渣を処理している。
8割がエサに、2割が肥料に再生し、農家に還元している。

約1,200t/日処理する残渣のうち、600t/日は鶏糞(年間にすると約18万t)。
その鶏糞のエネルギーを活用するため、国内初の鶏糞発電ボイラーを設置した。

鶏糞発電ボイラーは鶏糞を燃料とするボイラーで、1日に約300tの鶏糞を燃焼し、時間当たり約41tの蒸気を発生させる。
その発生した蒸気の約半分を使ってタービンを回し発電を行っている。
発電能力は1、2号タービンあわせて1630kwで、そのうち880kwを発電所内で使用し、残り750kwを場内の各施設へ送電できるようになっている。
鶏糞を燃焼することで得られた灰はリン酸とカリウムの含量が高い良質の肥料原料として販売される。

水分が少なくて燃焼させやすくエネルギー効率の高い鶏糞を活用することでエネルギー循環ができるだけでなく、畜産農家からすぐに鶏糞を引き取ることができ鶏生産をもう1回転できるといったメリットがある、

といったお話でした。

神戸は養鶏が盛んではありませんので鶏糞発電はできませんが、地域から出るゴミや排泄物・残渣等を活用してエネルギー循環を図る取り組みとしては参考になりました。
神戸市でも「こうべバイオガス」や「KOBEグリーン・スイーツプロジェクト」などを進めていますが、さらにこのような取り組みを広めていくことが求められていると思います。

*参考 南国興産株式会社ホームページから
 http://www.nangokunet.co.jp/business/energy.php