ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

ロボットリハビリテーションセンター

2014-08-01 23:51:49 | 日記
1月21日、県立リハビリテーション中央病院のロボットリハビリテーションセンターを視察しました。

ロボット技術を応用したリハビリ訓練は、身体機能の早期改善や回復、電動義手やロボットスーツなど人間装着型ロボットを用いた機能代償や補助による生活動作獲得、生活支援機器・ロボットの操作の習熟により可能となる身体動作補助や代替えを目指して行われる。

ロボットリハビリテーションセンターは、臨床部門と研究部門が一体化した全国初の組織で、メーカーの作った機械を使って終わりではなく、最先端機器を用いたリハビリと義肢装具・ロボットテクノロジーの研究開発を行っている。

日本は産業用ロボット大国として転換期にあり、医療・介護福祉ロボット分野に舵を切ったが、高齢者・障害者の方に現実的に還元できるテクノロジーの基盤がようやく整ったにすぎず普遍的実用化は今からスタート。

今後の医工連携は、医療と介護福祉の現場でのニーズの把握による真に必要なロボットテクノロジーと機器の研究開発と最先端ロボットテクノロジーを医療や介護福祉現場で還元できる有効な手法の開発と評価・フォローアップを両立させることが求められる。

ロボットリハビリテーションセンターは、病院内の組織として設立され、工学研究者が綿密に臨床の現場に行き交うことができ、有用なロボットテクノロジーの開発・実証が行える環境にある。

その成果の1つとして、人間装着型ロボットであるコンピュータ制御義足、筋電義手、ロボットスーツの全てを同時に高いレベルで提供できるのは、ロボットリハビリテーションセンターしかない、

といったお話でした。

実際にロボットも見せていただきましたが、ロボットスーツや義手等ロボットは装着してすぐに使いこなせるような夢の道具ではない、しかし指を動かせる義手ができていて、バーチャルで義手を使う訓練ができるソフトを開発中など、現状の課題と希望のお話を聞かせていただきました。

ロボットリハビリテーションセンターで開発された技術を大学や企業と連携し製品化ができていけば、福祉の向上だけでなく神戸や日本の産業育成にも繋がっていきます。

先端医療だけでなく「リハビリ技術開発」へももっと予算付けをして、取り組んでいく必要があるのではないでしょうか。

参考:県立リハビリテーション中央病院 ホームページより http://www.hwc.or.jp/hospital/robot/

福祉のまちづくりホームページより http://www.assistech.hwc.or.jp/kenkyu/group02_robot.html