ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

視察@東京・中野

2014-04-13 22:47:48 | 日記
11月13日から15日まで会派の有志のメンバーで視察でした。

11月13日は、まず東京都立中野特別支援学校で、就労支援を中心にお話をお伺いしました。

都立知的障害特別支援学校には、100%就労をめざし専門的な設備が充実している「就業技術科」と、生徒の実態や希望によって類型化した教育課程をもつ「普通科」がある。

都立中野特別支援学校は、「普通科」の学校。

都立中野特別支援学校高等部では、2年生から生徒の課題に応じて、職業類型・生活類型・基礎類型の類型別に学習している。

学年毎に「職業」の授業に取り組み、自己理解やビジネスマナー、ワークトレーニング、実習の事前事後学習に取り組んでいる。

また、2年前より都立知的障害特別支援学校で実施している、知的障害者のための都独自の検定である「清掃」「喫茶接遇」などの検定に参加している。

都教育委員会が類型別を進めており、類型に応じ授業数に差をつけている。

職業類型では、職業・情報・作業時間の授業が多くなっている。

キャリア教育を進めていくには、自分でやれることを増やし役割を果たそうとする態度・意欲である「勤労観」と、主体的に自らの生き方や進路選択ができる能力・態度である「職業観」の2つを障害の特性や発達段階に応じて育成していくことが必要。

特に「勤労観」が伸びてこないと、就労や継続勤務は難しい。

そこで、進路指導として、1年生では「知る」というテーマで職場見学を、2年生では「考える」というテーマでミニ実習や現場実習を、3年生では「決める」というテーマで現場実習を行っている。

スターバックスなど企業講師による「接客マナー研修」、地域の洋服屋さんによる「着こなし講座」、化粧品会社による化粧の仕方などの「身だしなみ講座」なども行っている。

現場実習の企業による生徒の職務評価などは、都全体で情報連携し就職率アップを図っている。

このような取組みにより就職率は、平成22年度までは20%前後だったが、平成23年度以降は30%前後にアップしている。

東京都全体の進路状況を見ると、事務・飲食・物流・清掃・小売が多い。

軽度の人の中には、同じ作業を繰り返すことが難しく、いろんなことをする事務に向いている人も多い。

組織として、学校では専任の「進路担当教員」を配置し、職場開拓、地域ネットワーク作り、フォローアップを行っている。

学校間としては、企業のニーズに応え、学校間のなわばりをなくすため、求人・求職情報などを学校間で共有し、各企業の業務に適性のある生徒が紹介できるようにしている。

学校・企業・家庭・医療・就労支援機関・生活支援機関などネットワークで本人を支える応援団を作っていくかが大事。

都では、「企業見学会」等だけでなく、本音で情報交換や悩み相談ができるように行政が入らず、企業や教員だけのセミナー・ディスカッションの場も設けるなどしている、

といったお話でした。

東京には本社がある企業が多いので、特例子会社が多く、就労環境に恵まれているところがあります。
また、神戸は県立と市立の特別支援学校がありますが、東京は都立のみで、各校と行政が連携した取り組みを進めやすいという事業もあると思います。
しかし、学校や教員の就労支援への意識は高く、民間企業の事情もよく把握されているように感じました。
これには、石原元都知事が就労支援に力をいれて取り組んだこともあるようです。
神戸市でもさまざまな取り組みが始められていますが、さらに東京の取組みなどを参考にしながら進めていってもらいたいと思います。


新会派結成のご報告

2014-04-02 21:57:55 | 日記
昨日、私を含む12人の議員で新会派「民主こうべ政策議員団」を結成しました。

今、神戸市は新市長の下、新たな方向に進もうとしています。

そのような中、これまでの会派運営を鑑み、市長を支える会派として責任を果たしていくには新会派を結成するのが最善の道と判断しました。

新会派で、私は「副政調会長」に就任しました。

仲間の議員と共に、一致団結して市民のみなさんの信託に応え、市政の課題解決に全力で取り組んでまいります。

今後ともご指導・ご支援賜りますようお願い申し上げます。