ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

フランス視察~ユネスコ日本政府代表部~

2015-11-11 23:26:45 | 日記
さらに、「ユネスコ日本政府代表部」でお話をお伺いしました。

ユネスコは1946年11月に設立され、ユネスコ憲章の前文には「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない」とあり、教育・科学・文化・コミュニケーションの各分野での国際協力を幅広く展開している。

日本は1951年7月に加盟しているが、戦後初めて加盟した国際機関である。

現在、日本は米国に次ぐ2番目の分担金を拠出している。

ユネスコ日本政府代表部は外務省の出先機関で、2年に1回開かれる総会、毎年春と夏の2回開かれる執行委員会、各分野ごとの様々な会議等への出席や、日々の情報収集・意見交換などを行なっている。

各国も代表を出しており、ユネスコ別館に各国代表がそれぞれ部屋を持っている議員会館のようなところもあるが、日本政府代表部は別の建物の中にある。

それは、各国代表との交渉内容などが漏れたりしないようにするためでもある。

ユネスコには、国際ルール、規範づくりの役割と途上国における開発のための役割がある。

ユネスコは、

現在アメリカがパレスチナの加盟を受けて分担金(約80億円)の支払いを停止していることから、いかに少ない予算で効率的効果的に運営するか、

2015年以降の新たな目標について、学校にいけない5,800万人の子供をいかに0に近づけるかなど教育が重要という議論になっているが、その内容をどうするか、

持続可能な文化財保護に向けた取り組み、

などが当面の課題となっている。

グローバル化の進展に伴い、教育格差の拡大、文化の破壊、災害・環境・気候変動などの諸課題に対応するため、ユネスコの役割はますます大きくなっている。

神戸には、震災復興発展の情報共有を積極的に行ってほしい。

また、ユネスコ憲章に示されたユネスコの理念を実現するため平和や国際的な連携を実践する学校「ユネスコスクール」というのがあり、日本が加盟校数世界最多(939校)となっているが、兵庫県は少ないのでできれば加盟校を増やす取り組みを進めてほしい、

といったお話でした。

神戸市もデザイン都市を推進したり、国際貢献を行なっていくにあたっては、ユネスコの目的や役割も踏まえて行なっていく必要もあると思います。

また、国際都市神戸として国際人材育成も重要であり、ユネスコスクールへの加盟だけがすべてというわけではありませんが、神戸市内では市立葺合高校だけが唯一の加盟校であり、加盟をもっと進めていってもよいのではないでしょうか。

*参考:ユネスコ日本政府代表部 ホームページ http://www.unesco.emb-japan.go.jp/htm/jp/indexjp.htm

    ユネスコスクール ホームページ http://www.unesco-school.mext.go.jp/