ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

フランス視察~ユネスコ本部~

2015-11-09 22:50:11 | 日記
その後、ユネスコ本部で創造都市ネットワークにおける「デザイン都市・神戸」への期待と課題についてお伺いしました。

神戸市は2008年にユネスコ創造都市ネットワークのデザイン分野で加盟認定がされている。

ユネスコ創造都市ネットワークは、2004年にユネスコが採択したプロジェクトで、文学・映画・クラフト&アート・デザイン・メディアアート・食文化の創造産業7分野から、世界でも特色ある都市を認定するもの。

文学、映画、音楽、芸術などの分野において、都市間でパートナーシップを結び相互に経験・知識の共有を図り、またその国際的なネットワークを活用して国内・国際市場における文化的産物の普及を促進し、文化産業の強化による都市の活性化及び文化多様性への理解増進を図ることを目的としている。

ユネスコでは15年おきに目標を決めており、今は2030年に向けた目標の策定作業をおこなっている。

加盟11都市に関する目標もあり、その役割を果たすことはユネスコにとっても、加盟各都市にとっても重要。

また、2016年10月にエクアドルのキトで第3回国連人間居住会議(ハビタット3)が開催される。

国連人間居住会議は、途上国で急速に進展する都市化に伴う課題をはじめ人間居住に関わる課題解決のために、各国政府、地方公共団体、NGO、国際機関等の代表者が一堂に会する正式な国連会議。

第3回国連人間居住会議(ハビタット3)では、1996年に行われたハビタット2からの20年間に進められてきた各国の取組実績をもとに、急速に進展する都市化を成長に結びつけることにより、幅広い人間居住に係る課題の解決に向けた国際的な取組方針「ニュー・アーバン・アジェンダ」が取りまとめられる予定になっている。

今は、それに関する情報収集も行っている。

また、2015年12月に中国の杭州で創造都市ネットワーク全部対象になる会議があり、それには地方自治体や専門家などの参加も予定している。

もうすぐ加盟69全都市にメールを送る準備をしている。

この会議には加盟69都市だけでなく他都市の招待も考えているので、参加は重要。

その会議では、2015年5月の「ユネスコ創造都市ネットワーク会議金沢2015」以降、何をやったかや、やりたいことの提案のプレゼンテーションをいくつかの都市に行ってもらい予定だが、神戸市からは具体的な提案がないので入っていない。

ユネスコでは、都市間の意見交換や交流の場面の提供はできるが、何をするかはその加盟都市次第、

といったお話でした。

最後に言われた言葉がユネスコ創造都市ネットワークの本質のところだと感じました。

神戸がどのようなデザイン都市になるかは、神戸の次第。

ユネスコから指示を待っていても何も出てこず、神戸市が主体的・能動的に取り組みを行なう必要があります。

デザイン都市・神戸のシンボルであり“創造と交流”の拠点「KIITO(デザイン・クリエイティブ・センター神戸)」からの広がりをいかに作っていくかが課題になっていますが、ユネスコ創造都市ネットワークの会議でもプレゼンテーションできるような取り組みを市全体一緒になって取り組んでいきたいと思いますし、そのことが神戸の魅力発信、神戸に活性化につながると思います。