ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

神戸市長選挙

2013-10-30 23:41:41 | 日記
10月27日の神戸市長選挙で「久元きぞう」氏が当選しました。

「かしのたかひと」氏に僅差まで迫られての当選でした。

この結果について私は、今の市政に不満をお持ちの市民の方も多い、ということだと思っています。

この結果を踏まえ、気を引き締めてこれからも全力でがんばってまいります。

視察@苫小牧 その2

2013-10-25 23:02:45 | 日記
その後、「すくらむ苫小牧・トータルサポートプラン(不登校問題対策実践事業)」についてお伺いしました。

年間30日以上の休んでいる児童の欠席理由は、約半数が「病気」で約半数が「不登校」だったが、その実態をよく調査をしてみると、「病気」ではなく実際は「不登校」のケースが多いことが判明したことから取組みを始めた。

不登校調査や不登校相談会を行い、スクールソーシャルワーカー・学校適応指導教室・学校が連携して不登校解決に取り組む体制を作っている。

スクールソーシャルワーカー業務は、元児童相談員のスーパーバイザー1名の他、3名のスクールソーシャルワーカー、カウンセリング担当1名が配置されている。
スクールソーシャルワーカーが各学校へ派遣され、いじめ・不登校・児童虐待等の児童生徒を取り巻く問題に対して、児童生徒・保護者・学校・関係機関(医療機関など)のかかわりに関する連絡調整・仲介等を行い、問題の解決に向けての方向性等を導き出す。
いわば、各関係者・関係機関をつなぐ「橋渡し」が、スクールソーシャルワーカーの業務。
相談件数やケース会議・家庭訪問の回数も増えてきている。
親はいろいろなところに相談に行くケースが多いので、情報共有ができるといったメリットがある。

学校適応指導教室は、集団に適応が困難な児童などを対象とする教室。
小学校高学年以上を対象とし、自学自習が基本だが、必要に応じて個別指導も行う。
また、適応指導教室への通級も困難な児童にはスクールソーシャルワーカーなどと連携しながら訪問指導も行う。
高校進学を機に学校へ復帰していることが多い。

今年度からは医師・大学教授などを含めてより専門的な立場から支援策を検討する「不登校問題支援チーム」をスタートさせる、

といったお話でした。

元児童相談員がスーパーバイザーになっていることで、福祉や医療機関などと連携が可能になっています。
また、この事業が学校現場の負担軽減になったり、問題解決に向けて視野を広く考えることができるといったメリットがあるように思います。
神戸市においても、苫小牧の事例を参考に学校適応指導教室も含め、制度の導入・拡充を検討すべきではないでしょうか。

*参考:苫小牧市役所 ホームページより 
www.city.tomakomai.hokkaido.jp/gakko-sidousitu/scram.pdf
www.city.tomakomai.hokkaido.jp/.../h23total%20support.pdf

視察@苫小牧 その1

2013-10-14 21:06:06 | 日記
翌日は苫小牧に移動し、苫小牧市役所でまず「苫小牧市学力向上アクションプラン」についてお伺いしました。

学びの意欲と確かな学力の向上を目的に、小4から中3で
① 教育課程や学習指導の充実
② 小・中学校間における学習指導の連携
③ 家庭教育力の向上
の3本柱の取り組みを行っている。

「教育課程や学習指導の充実」では、「学力の現状及び課題の徹底分析」ということで、全国学力・学習状況調査や苫小牧市統一学力調査などの結果を徹底分析し、課題を見つけ、6年間の推移を見る。
単に全国平均より上か下かという分析ではなく、学校ごとや市としての分析など個々に状況を見る。
その結果を、指導方法工夫改善等の加配に伴うティームティーチング・少人数指導・習熟度別指導の充実や教育課程外の補充的学習サポートの充実などに活かしている。

「小・中学校間における学習指導の連携」では、「インプルーブ6の推進」ということで、小4から中3の6年間を、基礎期(小4・小5)、充実期(小6・中1)、発展期(中2・中3)の3つの区分に分け、スモールステップを意識した取り組みを推進している。
具体的には、中学校における小学校6年生への体験授業の実施、学科担任制の一部導入など小・中学校の接続を図った教育課程の工夫・改善や、小・中学校教員の相互乗り入れ授業の実施など授業実践と指導計画の検証・改善の共有、ノート指導の共通化等、小・中で課題や対策の共有といったことを行っている。

「家庭教育力の向上」では、「基本的な生活習慣・学習習慣の定着」ということで、学校の取り組みを説明するなど家庭学力の向上を目指したPTA活動等の推進や、家庭学習の手引きの改善と活用など学習習慣の改善と定着、生活リズムチェックシートの継続的な活用や「早ね早おき朝ごはん運動」の展開といったことを行っている、

といったお話でした。

神戸市でも小・中の連携などが進められていますが、教育課題の分析や家庭教育を含めた学力向上に向けた総合的な戦略を持つ必要があると思います。
また、それは各学校ごとや教員ごとではなく、全市的なシステムを構築する中で進められるべきだと思います。
そういった点で、苫小牧市の取り組みは参考になるのではないでしょうか。

参考:平成25年度苫小牧市学力向上アクションプラン http://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/gakko-sidousitu/25action.pdf


視察@旭川 その2

2013-10-06 23:39:06 | 日記
その後、旭山動物園を視察しました。

旭山動物園は、かつて入園者数が低迷し廃園が検討された時期があった。

当時の園長などの思いを受け、動物本来の姿を見てもらえる施設へと改修を行っていたところ、好評となり入園者数が増加していった。

平成19年には入園者数約300万人となりその後入園者数は減少しているが、300万人も入園者があればゆっくり動物を見てもらうことができないので、現在のような入園者数の方がよい。

もっとも、あくまで動物園は教育施設であり、入園者数の増減に一喜一憂しない。

また、入園者数の増加を目的としてではなく、動物本来の姿を見てもらって楽しんでもらうことを目的として展示施設の改修等をおこなっている。

動物園としては、いかにリピーターを増やすかに重点を入れている。

外国人観光客には、動物園は子どものための施設という先入観があるが、ひとつひとつの見せ方に意味があることを説明すると理解してもらえる。

また、つぶれそうになったところからのサクセスストーリーに興味を持つ外国人観光客も多い、

といったお話でした。

動物園が教育施設であることはその通りですが、見せ方等展示施設だけでなく、手書き看板で説明書きをしたり、年に一度夜も開園するなど、入園者への配慮が随所にうかがえました。
神戸の王子動物園も、施設改修等なされてはいますが、職員の心や思いが伝わるような取り組みをもっと進めていただきたいと思います。

*参考:旭山動物園 http://www5.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/

手書き看板


ほっきょくぐま 真ん中のドームから覗ける


レッサーパンダ 吊り橋


おらんうーたん 遊具(塔)