ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

フランス視察~在リヨン領事事務所~

2015-11-12 23:32:59 | 日記
11月3日はリヨンへ移動し、まず在リヨン領事事務所の小林龍一郎事務所長にお会いし、リヨンの概況についてお伺いしました。

お忙しい中、昼食をとりながらのお話でした。

リヨンはフランス第二の都市。

2015年1月1日にリヨン大都市共同体とローヌ県の一部を統合し、「リヨン・メトロポール」という行政体になっている。

2016年1月1日には、リヨンのあるローヌ・アルプ州と西隣のオーベルニュ州が合併し、「オーベルニュ・ローヌ=アルプ州」になる予定である。

そうなれば、フランス全GDPの10%を稼ぐフランス国内第2位の経済地域が誕生し、欧州6位の経済規模の地域になる。

フランスは中央集権国家で、飛行機・TGV・高速道路等がパリから放射線状に結ばれているなど、すべてパリ中心で地方から地方に行きにくい。

リヨンの持つ可能性を伸ばすためには、パリを経由させない交通ハブとなることが重要。

「オーベルニュ・ローヌ=アルプ州」となれば、人口約770万人、GDP2,270億ユーロの規模になり、

「リヨン・メトロポール」は、人口約220万人、GDP約590億ユーロの規模がある。

「オーベルニュ・ローヌ=アルプ州」の域内には、クラスターもいくつかある。

日系企業も147社進出しており、若い社長の会社も数社来ている。

もっと日本も注目してほしい。

リヨンは古い体質・風土があり、仲良くなるまで時間がかかるところがある。

しかし、フランスはパリ一極集中で、パリ以外は遅れているので、リヨンに来ると歓迎される。

もっとも、フランス人は日本好きだが、日本人がフランスを好きなほどではない、

といったお話でした。

小林事務所長はとても精力的で熱意のある方でした。

中国が経済成長しリヨンの経済界なども中国に関心が向く傾向がある中、「長期的に付き合うなら日本」といろんなところに飛び込んで日本の売り込みをおこなっているという主旨のお話もされていました。

2014年に久元神戸市長がリヨンを訪れ、神戸の医療産業都市の取り組みなどでリヨンとも連携したいと意欲を示していることに、小林事務所長も1つでも多く具体的に何かを進めたいと応じていただきました。

小林事務所長のような方がおられ、とても心強く感じました。

小林事務所長の力もお借りして、神戸とリヨンの連携が少しでも進むよう働きかけていきたいと思います。

*参考:在リヨン領事事務所 ホームページ http://www.lyon.fr.emb-japan.go.jp/jp/index.html


右列真ん中が小林龍一郎事務所長