つづいて、広島電鉄株式会社にお伺いしました。
広島電鉄は、主に広島市内の路面電車と広島から宮島まで鉄道の運行を行っている。
年間乗員人員は、路面電車は37,386千人、鉄道は17,344千人だが、電車部門だけでは赤字とのこと。
LRT化に向け、交通結節点の整備や電停の整備、車両の近代化、軌道の整備などを行っている。
*LRT
低床式車両の活用や軌道・電停の改良による乗降の容易性、定時性、速達性、快適性などの面で優れた特徴を有する次世代の軌道系交通システムのこと。
近年、道路交通を補完し、人と環境にやさしい公共交通として再評価されている。
交通結節点の整備では、西広島電停や横川駅電停で乗り継ぎの不便を解消し利便性を高める整備を行ったり、電停とバス停の一体化する整備などを行った。
車両の近代化では、1999年にドイツから超低床車両(グリーンムーバー)を導入した後、近畿車両や三菱重工業などと国産初超低床車両(グリーンムーバーマックス)を共同開発し、2005年から導入している。
また、車内に車いすとベビーカーの優先エリアを設けている。
床に「ベビーカーマーク」が表示されているが、これは広島だけとのこと。
軌道の整備では、芝生軌道などの整備を進めている。
芝生軌道は、夏場にアスファルトより表面温度の上昇を抑えられたり、騒音の低減効果があったりするが、メンテナンスが必要で費用がかかる課題がある。
現在、さらに近代化を進めていくため広島駅前の駅前大橋ルートをはじめ路線の見直し計画が検討されている。
その後、車庫を見学して路面電車に試乗した後、交通結節点整備が行われた「横川電停」を見に行きました。
横川電停はJR横川駅から離れているうえ、横断歩道を渡らなければ乗り換えができない状況にあった。
また、電停が道路中央にあったため、通過交通量に対して車線数が不足し、国道54号が慢性的な交通渋滞を起こしていた。
そこで、JR横川駅前広場へ路面電車の乗り入れと広場改築を行い、乗り継ぎの不便を解消するとともに国道54号の渋滞緩和と沿道環境の改善が図られた。
この整備により、路面電車の乗降客数は約3,000人/日から約6~7,000人/日に増えたとのこと。
LRTは国内でも新たに導入されているところもあるが、神戸市では地下鉄もあり、JRや私鉄もあることから、導入するとしてもウォーターフロントなど限定的に検討すべきと考えますが、公共交通のあり方の1つとして勉強になりました。
また、交通結節点の整備については、改めて重要と認識させられました。
今後の駅前整備等にあたっては、結節点機能の改善・強化も重視して検討していかなければいけませんね。
横川電停にて
広島電鉄は、主に広島市内の路面電車と広島から宮島まで鉄道の運行を行っている。
年間乗員人員は、路面電車は37,386千人、鉄道は17,344千人だが、電車部門だけでは赤字とのこと。
LRT化に向け、交通結節点の整備や電停の整備、車両の近代化、軌道の整備などを行っている。
*LRT
低床式車両の活用や軌道・電停の改良による乗降の容易性、定時性、速達性、快適性などの面で優れた特徴を有する次世代の軌道系交通システムのこと。
近年、道路交通を補完し、人と環境にやさしい公共交通として再評価されている。
交通結節点の整備では、西広島電停や横川駅電停で乗り継ぎの不便を解消し利便性を高める整備を行ったり、電停とバス停の一体化する整備などを行った。
車両の近代化では、1999年にドイツから超低床車両(グリーンムーバー)を導入した後、近畿車両や三菱重工業などと国産初超低床車両(グリーンムーバーマックス)を共同開発し、2005年から導入している。
また、車内に車いすとベビーカーの優先エリアを設けている。
床に「ベビーカーマーク」が表示されているが、これは広島だけとのこと。
軌道の整備では、芝生軌道などの整備を進めている。
芝生軌道は、夏場にアスファルトより表面温度の上昇を抑えられたり、騒音の低減効果があったりするが、メンテナンスが必要で費用がかかる課題がある。
現在、さらに近代化を進めていくため広島駅前の駅前大橋ルートをはじめ路線の見直し計画が検討されている。
その後、車庫を見学して路面電車に試乗した後、交通結節点整備が行われた「横川電停」を見に行きました。
横川電停はJR横川駅から離れているうえ、横断歩道を渡らなければ乗り換えができない状況にあった。
また、電停が道路中央にあったため、通過交通量に対して車線数が不足し、国道54号が慢性的な交通渋滞を起こしていた。
そこで、JR横川駅前広場へ路面電車の乗り入れと広場改築を行い、乗り継ぎの不便を解消するとともに国道54号の渋滞緩和と沿道環境の改善が図られた。
この整備により、路面電車の乗降客数は約3,000人/日から約6~7,000人/日に増えたとのこと。
LRTは国内でも新たに導入されているところもあるが、神戸市では地下鉄もあり、JRや私鉄もあることから、導入するとしてもウォーターフロントなど限定的に検討すべきと考えますが、公共交通のあり方の1つとして勉強になりました。
また、交通結節点の整備については、改めて重要と認識させられました。
今後の駅前整備等にあたっては、結節点機能の改善・強化も重視して検討していかなければいけませんね。
横川電停にて