ひとみの目!

元神戸市会議員・社会保険労務士・行政書士
人見誠のブログです。

研修@さいたま

2015-08-26 23:25:20 | 日記
8月24日から25日は、埼玉で研修でした。

24日は清水勇人さいたま市長から「選ばれる都市さいたまをめざして」というテーマでお話をお伺いしました。

さいたまには人も企業も増えてきており、人口は126.7万人を突破し、事業所数は4万692にのぼる。

しかし、財政は今後財源不足が見込まれ、厳しいことから「市民一人ひとりがしあわせを実感できる都市」、「市民・企業から選ばれる都市」を目指して取り組んでいる。

「しあわせ倍増プラン2013」を策定し、10分野60項目で2年毎の外部評価を実施したり、「成長戦略7つのプロジェクト」を組んだりしている。

これらにより、市内総生産、生産年齢人口、鉄道乗降客数の増加を目指している。

具体的には、東日本の中核都市を目指した交通インフラの充実、



国際観光都市戦略「さいたMICE」と題してコンベンションの誘致促進、

世界盆栽大会、さいたまトリエンナーレ、ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム、さいたま国際マラソンの開催

などを行なっている。

さらには、「まもり、まねいて、そだてます」をテーマに企業誘致活動と国際展開の支援などを行なっている。

これらの取り組みを通じて、住みやすいと感じる市民が90%以上になるように取り組んでいきたい、

といったお話でした。

神戸市とは地理的条件等の違いはありますが、これぐらい野心的な取り組みが必要ではないかと感じました。



25日は大宮盆栽美術館にお伺いしました。

盆栽文化の調査・研究・発信を目的に2010年3月に開館した世界で初めての公立の盆栽美術館で、日本を代表する約100点の名品盆栽などが展示されています。

大宮には関東大震災後に東京の盆栽業者が多く移り住み、大宮盆栽村が生まれたという経緯があるそうです。

とはいえ、市立で盆栽美術館まで作って、伝統文化を守っていこうとする取り組みはすごいと思います。

*参考:さいたま市大宮盆栽美術館 ホームページ http://www.bonsai-art-museum.jp/



イーグルバス

2015-08-21 23:25:42 | 日記
その後、イーグルバス株式会社で谷島社長からお話をお伺いしました。

ほとんどが赤字で苦しむ路線バス業界で、利用者を大幅に増加させ、疲弊する地方の路線バスの再生人として注目を集めている方です。

イーグルバスはもともと旅行業をやっており、免許制度の関係もあって順次、観光バス、高速バス、路線バスへと参入した。

路線バス事業は、品質管理がなく勘と経験に頼る慣習があって、事業が見えにくい傾向がある。

そこでバスにセンサーを取り付けて見える化し、乗客数やダイヤの乱れなどを分析して問題点を抽出し、ニーズとコストで最適化ダイヤを作るなどしていった。

データ分析だけでは運行効率だけになる。

データを見て、供給革新、需要創出の方法などを考えることが必要。

われわれの取り組みをいくつかご紹介すると、

・利用者がいる場合のみ、最終バス停より先の、そこから高台にある団地の中までさらに運行する

・ハブのバス停を作って、そのバス停にほとんどのバスが停留するようにし、乗り換えをしてもらうことで利便性と効率性の向上を図る(ハブ&スポーク化)

・例えば10時台は必ず運行し11時台は利用者がいれば運行するなど、定期運行とデマンド運行を交互に行なう

・ハブバス停に薬局や飲食店、観光案内所など生活機能施設や観光施設も設置して、賑わい作りも行なう

などなど・・・

利用者数の増加と利用者満足の向上を目的に改善の取り組みを行うべき。

収支改善だけの視点だと不採算路線を切ることになる。

表面的なデータで判断するのではなく、人の心で読み解く必要がある、

といったお話でした。

お話のあったすべてのことを書いたわけではありませんが、豊富で斬新なアイデアと情熱でつぎつぎと考えをお話しされ、圧倒されました。

「高齢化したから。人口が減ったから。」は理由にならないと思いました。

神戸でもアイデアを出して工夫すれば、もっといい交通網ができるのではないでしょうか。

民間会社と連携しながら、まちづくりや観光といった視点も含めて交通のあり方を検討してもらいたいと思います。

*参考:日経ビジネスオンラインより「イーグルバスがセンサー活用で赤字路線を再生、1分・1キロ単位で収支を改善」 http://business.nikkeibp.co.jp/article/bigdata/20140217/259878/

テレビ東京カンブリア宮殿より「赤字路線バスの復活劇!地元に愛される“超地域密着”戦略」
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/20150625.html

川越市の観光振興

2015-08-20 23:15:46 | 日記
8月19日は会派で視察でした。

まず川越市役所で観光振興についてお伺いしました。

川越市の市街地は、昭和30年代に中心部が南部に移動したため、現在は北部の観光ゾーンと南部の商業ゾーンに分かれている。

川越の見どころとしては、蔵造りの町並み、時の鐘、菓子屋横丁、喜多院などがあり、さつまいもやうなぎが名産品で、10月に行われる川越まつりの時が一番賑やかになる。

観光客数は、平成25年の鉄道5社による相互直通運転などの効果で増加傾向にあり、平成26年度は過去最高の657万9千人となった。

そのうち、約3分の1は川越まつり等まつりの訪問客だった。

外国人観光客数も、パンフレット等の多言語化など表示の改善もあり増加傾向で、平成26年度は過去最高の7万7千人となった。

ただ、観光客の90%は日帰りで、半日程度の滞在時間が多い。

もともと宿泊施設が少ないため、宿泊客数の増加ではなく滞在時間の延長に力をいれており、「食と音と灯りの融合」や「伝説妖怪ナイトツアー」などを行っている。お店にも営業時間の延長などを間接的にお願いしている。
 
川越の景観と観光を劇的に一変した例として電線類の地中化がある。

これにより、蔵造りの町並みを残す機運が高まったり、川越まつりの際の山車が通りやすくなった、といった効果があった、

といったお話でした。

川越市の状況をお聞きし、昔ながらのたたずまいを残したり、交通の利便性を向上させるといったことが観光客増加に重要だと感じました。
 
また、蔵造りの町並みのある通りを、観光客は交通規制してほしい、市民はしてほしくないという要望が多いとのことで、観光客と市民の利便性が相反することもあるようです。

神戸市においても都心部の再整備等の際には、そのような観点・視点も忘れずに盛り込んでもらいたいと思います。






岡山県動物愛護センター

2015-08-11 22:58:56 | 日記
8月7日は岡山市に移動し、岡山県動物愛護センターで殺処分ゼロに向けた取組みなどについてお伺いしました。

岡山県動物愛護センターは、それまで各保健所で実施していた管理行政を効率的かつ一元的に実施するため、平成17年に設立された。

約5ヘクタールの敷地を有し、岡山県・倉敷市を除く県内全域を管轄している。

動物管理業務と動物愛護業務は委託業者が行い、県職員は委託業者の指導監督などを行っている。
 
岡山県や岡山市、獣医師団体などが出捐している(公財)岡山県動物愛護財団が犬・猫の譲渡事業、動物ふれあい事業、犬のしつけ方教室、ふれあい飼育棟収容動物の管理など動物愛護業務を行っている。

その他、約460名の動物愛護推進員に地域における動物の適正飼育に関する助言・指導を行ってもらったり、岡山県動物愛護推進協議会を設置して学識経験者や獣医師団体・動物愛護団体及び関係行政団体など約10名の委員を委嘱し、動物愛護推進員の活動に対する支援など必要な協議を行っている。

そのような取り組みや動物愛護法改正もあり、動物の保護収容頭数は平成18年度に犬980頭・猫566匹だったのが平成26年度には犬448頭・猫331匹まで減少、処分頭数も犬が平成17年度1,580頭・猫が平成18年度2,197匹だったのが平成26年度は犬122頭・猫128匹まで減少した。

猫は乳呑児でも引き取ってくれる方がいて、その方に依存しているところもある。
 
若くて健康で性格が良い犬以外の犬は、一度ボランティアが飼育し問題点等を把握したうえで譲渡している。

地域猫活動は、科学的に効果・成果があるという報告がないので実施していない。

動物愛護法改正後は捨て犬猫が多い印象がある。当初は成果があったが、業者や法改正前からの飼い主のところで抱えている犬猫が増えてきており、飼えきれなくなった犬猫が今後捨て犬・猫や引き取り対象として出てくるのではないかと危惧している。

センター敷地内には犬用のシーソーなどを設置しているドッグランがあり、無料で犬を放して自由に運動をさせることができる。

ドッグラン利用者が犬のしつけ方教室を受講したり、知人に紹介してくれたり、適正飼育の普及推進に繋がっている、

といったお話でした。

殺処分ゼロに向けて適正飼育の推進など岡山県動物愛護センターも神戸市動物管理センターと同様にいろいろ苦労されながら取り組まれていました。

神戸市では猫の処分数が依然多いですが、そのほとんどは乳呑児と仄聞しています。

岡山県のように乳呑児の猫を引き取ってくれるところを探す必要があると思います。

また、今後捨て犬・猫や引き取り対象として出てくるのではないかという懸念は神戸市にもあてはまると考えられ、さらに譲渡が増えるような取り組みや去勢への助成といった取り組みが必要ではないでしょうか。

*参考:(公財)岡山県動物愛護財団 ホームページ http://ww9.tiki.ne.jp/~okadouaizai/




旧遷喬尋常小学校

2015-08-10 23:54:46 | 日記
その後、久世エスパスランドの旧遷喬尋常小学校へ行き、廃校校舎・跡地活用などについてお話をお伺いしました。

遷喬小学校は明治7年に開学し、その後建物の老朽化と生徒数の増加に伴い、明治40年に新校舎が建設された。

これが、現在の旧遷喬尋常小学校の建物で、平成2年まで校舎として利用された後、国指定重要文化財となり一般開放されている。

当時の原型が残っている珍しい建物であることから、「ALWAYS 三丁目の夕日」などの映画やTVドラマの撮影に多く利用されている。

また、当時の学生服を着て昔ながらの学校給食を教室で食べるイベントが、4・5・6・10・11月の土日祝に行われており、今年の4~6月で約600人が利用した。ツアーバスを利用した団体客も多かった、

といったお話でした。

建築当時の趣をそのまま残し、現在も教育や観光資源等に活用されているところが興味深かったです。

神戸市においても旧北野小学校や旧二葉小学校の活用事例がありますが、それぞれ改装されて別の事業目的に利用されています。

学校に限らず、旧乾邸のように歴史的な建物を部屋内部も含めてそのまま残し活用するような取り組みももっと考えるべきではないでしょうか。

*参考:久世エスパスランド 旧遷喬尋常小学校 ホームページ http://kuse-espace.jp/senkyou/senkyou.html





バイオマスタウン真庭

2015-08-09 22:44:38 | 日記
岡山県真庭市に移動し、8月6日は真庭市のバイオマス事業についてお話をお伺いしました。

真庭市はもともと林業が盛んで、人工林が多く、ヒノキ(美作桧)の生産が盛んなところ。

昭和40年代ころまでは木材も高く売れたが、その後低迷し、放置された未利用木材をバイオマス資源として活用していこうという取り組みが行われてきた。

そのベースには、2004年の台風による風倒木被害でプロセッサなどの高性能機械の導入で効率化ができ若手の林業者の育成ができたことと、真庭地域に原木市場・製材所・製品市場の全てが揃っていたことがある。

高速道路の建設による産業の衰退化の危惧から、1993年に若手経営者らによる「21世紀の真庭塾」が立ち上がり、年間約7万8千トン発生している木質副産物の再資源化などの取り組みが始まった。

その後、2006年には木質副産物だけでなく、家畜排泄物や食品廃棄物などもバイオマスとして活用する取り組みを行い、国から「バイオマスタウン」の認定を受けている。

これらの取組みにより、エネルギーの地域内生産消費が拡大したり、林業の活性化や森林の再生につながってきている。

木質バイオマスの燃料活用に向けて課題になるのは、コストと手段、技術で、安定供給体制の構築を目指し「真庭バイオマス集積基地」を建設し、買い取り制度もできて、効率よく収集が行われるようになった。

さらに、一定の基盤が整備されたことから、発電事業などに取り組み、2015年4月にバイオマス発電所の稼働を開始している。

これらの取組みによる雇用効果は、企業や工場の誘致ではなく、既存の林業関連企業の仕事が増えることで雇用が増えることを狙っている。

また、林業ではCLTの技術研究が行われており、導入促進に向けた取り組みが行われている。

*CLT:クロス(交差)・ラミネイティド(張り合わせる)・ティンバー(木材)の略。板や角材を縦に並べたものと、横に並べたものを交互に張り合わせた面材。変形しにくく、断熱性も優れるとされる。

真庭市役所も木質バイオマスエネルギーの活用として、バイオマスボイラーを使って空調を行っている、

といったお話でした。

ここまでバイオマスの活用ができているのは、真庭市に林業という主産業があったからだと思います。

神戸市においても、六甲山などの整備にあたり、間伐材をどう活用するかが議論になることもありますが、間伐材をすべてバイオマスに回すのではコストがかかることから、例えばCLTにするなど木材の多くの部分は価値を高めて売却し、残りをバイオマスに回す必要があると思われ、課題は多いように思います。

もっとも、林業という主産業があったからというだけでなく、地域資源の活用やコスト削減など地域の皆さんを含めた協力と努力があってここまでできたのだと思います。

神戸市においても、民間や地域の皆さんの協力を得ながら、地域にあるものをもっと活用して再資源化していく取り組みを進めていくべきではないでしょうか。

例えば東灘処理場で食品残渣などを利用してガスを発生させる「こうべバイオガス」の取組みを行っていますが、そのような食品残渣を再資源化する取り組みを広げていくといったことが考えられるのではないでしょうか。

*参考:バイオマスタウン真庭 ホームページ http://www.city.maniwa.lg.jp/html/biomass/





バイオマスボイラー



高松国際ピアノコンクール

2015-08-08 23:19:54 | 日記
8月5日から7日は会派の視察でした。

8月5日は、高松国際ピアノコンクール組織委員会事務局で「高松国際ピアノコンクール」についてお伺いしました。

サンポートホールができ何か事業ができないかということから、百十四銀行や四国電力、香川証券、JR四国など民間中心に集まって、寄付を出しあうなどの支援を行い始まった。

当初は県や市からの補助金はなかった。

これまで4年に1度、3回開催しており、第2回と第3回は県と市から補助金をいただいている。

現在は約1億2000万円の事業で、コンクールの運営費に6000万円、アフターフォローに1000万円、毎年のランニングに約1000万円。

海外音楽雑誌に掲載したり、海外の音楽大学にポスターを掲示したりしてコンクールを宣伝している。

コンクール参加者は市内にホームステイをしてもらい、市民との交流を図っている。

審査員は身の丈に合った先生を呼んでいるが、最近はだんだん著名な先生も来ていただいている。

海外の方が多く、また公平性を担保するため香川県にゆかりのある方は入れないようにしている。

第3回の優勝者にはアフターフォローとして10回程度の凱旋公演を日本やヨーロッパなどで行っている。

また、次のコンクールまでの間の4年間でピアノに関する企画を考え、高松交響楽団との共演や小学生向けの演奏会を行っている。

コンクールにあたってのレセプションは極力小さく行っている。

コンクールにはボランティア約130人の方に手伝ってもらっており、放送部の部員など学生にも関わってもらっている。

国際音楽コンクール世界連盟に加盟しているが、そのことで高松を音楽関係者に知ってもらえる。

一度コンクールをやめてしまうと国際信用力を失墜し、2度と立ち上がれない、

といったお話でした。

高松はピアノの普及率が全国2位で音楽教育に力を入れてきた都市であり、地元の百十四銀行の元会長が音楽にゆかりがあった背景もあり民間主導でコンクールが開催できたところもあるようです。

しかし、優勝者へアフターフォローを行ったり、市民と交流したり、コンクールに市民に関与してもらったりと市民還元などの努力もされています。

神戸では「神戸国際フルートコンクール」のあり方が問題になっていますが、高松の取組みを参考にもっと市民還元の努力をすべきではないでしょうか。

それをせずに市民還元されていないという理由でコンクールを廃止するとなれば、指摘のあった通り国際信用力を失墜することになり、コンクールに使わている補助金以上に神戸が大きな損失を被ることになりかねないと思います。

*参考:高松国際ピアノコンクール ホームページ http://www.tipc.jp/




インターン生受け入れ

2015-08-04 22:41:05 | 日記
昨夏からインターン生の受け入れを始めましたが、今夏もインターン生の受け入れをしています。

インターン生には、日々のインターン活動の内容や議員・議会への感想などを別のブログに書いてもらっています。

ぜひ読んでください!

人見まこと インターン日記 http://kobe-hitomi.jp/intern/

参考:ドットジェイピー ホームページ http://www.dot-jp.or.jp/

*「ドットジェーピー」は、学生向けインターンシップを春休み・夏休み期間に実施し、若年投票率向上を目的に活動するNPO法人で、私は「ドットジェイピー」を通じてインターン生を受け入れています。

バーベキューパーティ

2015-08-03 23:37:16 | 日記
昨日は、淡河にある青少年公園で私主催のバーベキューパーティをしました!

他の地域の方にも北区の良さを知ってもらいたい!という思いから企画!

暑い中たくさんの方にご参加いただき、大自然の中でワイワイ盛り上がりました!

また機会があれば企画したいと思います。



立命館大学兵庫県校友会 新人歓迎会&異業種交流会

2015-08-01 23:33:16 | 日記
今日は、立命館大学兵庫県校友会の新人歓迎会&異業種交流会に参加しました。

卒業生で尼崎えびす神社宮司の太田垣さんから開運セミナーがありました。

①神様に好かれる人は、人にも好かれている。人と交流し、年中行事を大事に。

②貧乏神と福の神は姉妹で仲良し。嫌な人、ことも大事に、

らしいです!

心がけたいですね!