3.どんな相談ができますか?
(1)地方議員は何ができる?
地方議員は、市民の代表として市や町に強い影響を与えることができます。
市や町の職員は、市民の代表である議員の意見や要望をむげに扱うことができません。
そのため、直接市や町の窓口に相談してもなかなか進展しないことがあっても、議員を通すことでスムーズに対応してもらえたり、問題が解決することがあります。
地域や業界の悩みがあれば、議員を通して解決の糸口を見つけることができる可能性があります。
(2)お願いする地方議員はどう選ぶ?どう相談事をお願いする?
まず、親しい地方議員がいない場合は、自分と属性が近い議員(住んでいる地域が近い、年齢が近い、性別が同じなど)や、自分が相談したい内容に関心を持っていそうな議員を選んでみるのはいかがでしょうか。
また、ホームページやSNSで発信している内容や議員が所属している委員会などから、相談したいことに関心がありそうな議員を見つけるのも一つかもしれません。
相談方法としては、まずはメールや手紙などでアプローチするのが基本ではないかと思います。
相談内容がうまくまとまらなくても気にする必要はありません。
議員はみなさんからの相談を受け付けるのが仕事ですから、失礼ではないと思います。
もっとも、相談内容を簡潔にまとめ、状況が分かるような資料(写真など)を添付することができれば、議員がその後、市や町の担当者に迅速に問い合わせや対応をお願いしやすくなることはあるとは思います。
(3)相談事例から
私が市会議員時代に受けた相談の中から事例を1つご紹介します。
ある建設関連業者から「指名競争入札に呼ばれない」という相談がありました。
市に尋ねると、その理由は、入札要件に「ある民間資格を持っている者がいること」というのがあり、その業者にはその資格者がいなかったから、ということがわかりました。
法律上必ずしも必要な資格ではなかったことから、市の担当者とかけあい、これを要件から外してもらうことで解決したことがありました。
(4)まとめ
地方議員は、市民の声を市や町に届け、市や町がやっていることをより良くしていくのが仕事です。
自分たちの意見や悩みを伝え、市や町がやっていることをより良く変えるためには、議員をうまく活用することが大切です。
ややもすると、市や町、議員は声の大きな方が言うことに影響されがちなので、そうさせないためにも、みなさんの声もしっかり届けていきましょう。
税金を払っているからこそ、市や町の情報を積極的に活用して、より良い地域や社会づくりに参加していきましょう!