行政調査

8月31日から9月2日まで福祉環境委員会の行政調査、いわゆる視察に行ってきました。

行程は、8月31日が東京都府中市にある「府中メディカルプラザ（都立多摩総合医療センター、都立小児総合医療センター）」、9月1日が福島県郡山市の「ニコニコこども館」、宮城県仙台市の東北福祉大学内の「エネルギーセンター」、9月2日が岩手県八幡平市にある「松川地熱発電所」を視察するというものでした。

「府中メディカルプラザ」は、「都立多摩総合医療センター」と「都立小児総合医療センター」の2つの病院が入る施設で、平成22年3月1日にオープンしました。

両病院が１つの建物内にあり、その連携によって周産期医療を含めたあらゆる医療が受けられること、ＩＣＵ内に薬局を設置しすぐに点滴等を作ることができるようにしていること、都立小児総合医療センターではトリアージを行い診察する緊急の治療を必要とする子どもから診察するなど先進的な取り組みが行われていました。

「ニコニコこども館」は、保健・福祉・教育が一体となって子どもや子育て家庭へ総合的な支援を行う子育て支援の拠点施設で、平成21年4月1日にオープンしました。

施設内には、遊び場だけでなく一時保育室や子育ての相談をするところや、不登校児童への支援を行うところなどがあります。

放射能汚染の影響によりニコニコこども館の屋外の広場も使えなくなっていましたが、室内の遊び場もあることもあって多くの親子が来ている印象を受けました。

「エネルギーセンター」は、天然ガスのコージェネレーションシステムを導入している施設です。天然ガスを利用して発電するだけでなく、その時の熱エネルギーも給湯や冷暖房に利用して、エネルギー効率を上げて省エネを行なおうとするものです。

地震に耐えうるガス管を使用し、東日本大震災後もガスの供給は止まることはなかったので、震災後も発電ができたそうです。

非常時用としてもこういった施設が有効といえるかもしれません。

「松川地熱発電所」は、昭和41年10月に日本重化学工業（株）が日本で初めて運転を開始した地熱発電所です。
福島原発事故があって自然エネルギーに関心が高まっています。
課題は多いですが、風力や太陽光と違い天候に左右されずに発電できること、日本は世界第3位の地熱資源量があることから、地熱発電は今後注目だと思います。

今回の行政調査で、各市のいろんな取り組みを勉強させていただきました。
訪問いたしました各市の担当者の方々、本当にありがとうございました。
今後の神戸市政に生かしていきたいと思います。

松川地熱発電所にて