連休明けの検査が終わり内科に入院、血管造影と肝癌に対する化学塞栓療法を行いました。上の写真は、肝右葉内の腫瘍の血管造影とCTAPとリピオドールをつめたあとのCTです。
治療当日、”尿管フォーレをどうしますか?”といわれたので、”どちらでもいいです”といったところ、気を使ったのか”じゃあ、なしでやってみましょう”と・・・
治療は点滴をしながらになるので、尿量はマックスへ・・・
最初は、右の足の付け根の部分を剃毛・消毒し、表面麻酔をした後シースという短いカテーテルを押し込みます。
このとき、圧迫感が強いのですが、これを入れるとカテーテルの入れ替えがスムースで、血管を保護できます。
まず、足の付け根の動脈から腹部の大動脈へカテを進めますが、血管には痛覚神経がないので、痛みはありません。
このときは、ポーっとする薬と痛み止めが入っていたので、少しラリッていたので感じなかったのかもしれませんが・・・
上腸管膜動脈の入り口にカテーテルを引っ掛け、血管拡張剤を投与し血管を広げ造影剤を機械で入れます。
拡張した動脈から腸管を回った造影剤が、静脈つまり門脈に帰ってきますので、門脈造影を撮影します。
これで、肝癌の門脈進展や、副側血行路(バリックス)などを確認します。動脈に直接造影剤を入れるので、この時にCTをあわせて撮影すると、より細かな情報が得られ、CTAPという検査になります。別な項目にアップします。
次に、カテーテルを腹腔動脈幹から総肝動脈に進め肝全体の造影を行います。
血管の走行が大体わかるので、左右を分けて造影したり、腫瘍周囲のみ造影したりします。
このころになると、私の膀胱は破裂直前に・・・・ 看護師さんにお願いして尿瓶をいただきました。
先生方が、足の付け根のところで一生懸命治療しているのに、そのそばでジョロジョロ・・・・ すいません。治療中これを3回しました。
肝癌は、肝動脈によって栄養されているので、これに抗がん剤を直接注入し、そのあとに小さなゼラチンでふた(塞栓)をしてやることによって、腫瘍を治療します。
だいたい、詰める血管がきまりました。ここまでは、何事もなく進行し、薬剤で気持ちよい世界にいましたが・・・
つづく