生体肝移植が選択できた幸福

B型慢性肝炎から肝硬変・肝臓癌となり生体肝移植を受けることとなった医師によるブログ

ドナー(兄)から パート2

2008-12-03 15:46:30 | ドナー(兄)・家族のコーナー
さて、医学技術の進歩はすごいもので、「生体肝移植」なるものができるようになりました。

その事を知った時、「いずれは」やるんだよな、という意識は持ち続けていました。

だから、わたしにとっては悩むことではなかったのです。

50歳ぐらいで‥‥。と考えていたら、その時期は突然やってきました。

肝硬変から「肝臓ガン」に進行し、「移植」が現実になりました。

だから、悩むことではなかったです。

わたしが提供しなければ、三男が提供したでしょう。

最終的に、なぜ、といわれれば、「当たり前」という考えだったのです。

あえていうなら、次男の子どもたちの「未来」のために70%、次男の奥さんのために20%、そして、本人のために10%でしょうか。

なにより、突然の事態ではなかったこと、来るべき事態であったことが大きいと思います。

ドナー(兄)から パート1

2008-12-03 15:18:11 | ドナー(兄)・家族のコーナー
兄が、ドナーとしての決心とミクシィにアップした内容をブログ用にコピーしてくれたので、数回に分けてアップします。

私たち3兄弟はB型肝炎ウィルスにかかわって生きてきました。

ぼくは小学校の時には(まだ、世間に肝炎ウィルスが認められなかった頃)、「肝炎」にかかり抗体ができました。

次男は大学になってから この「ウィルス」に苦しみ、時間とお金をかけても好転しませんでした。

三男は就職してから「ウィルス」に苦しみました。

幸いインターフェロンが効いて、抗体ができました。

この病気の存在がわかって、兄弟それぞれに試練がありました。

次男に関しては、「いずれ最悪の状況」がやってくるのはわかっていたことでした…