生体肝移植が選択できた幸福

B型慢性肝炎から肝硬変・肝臓癌となり生体肝移植を受けることとなった医師によるブログ

あけましておめでとうございます。

2016-12-31 22:46:04 | その他
皆様、明けましておめでとうございます。

昨年は、大変お世話になりました。

今年もよろしくお願いいたします。

今年の目標は、PTCDを抜いて、チューブフリーとなることです!

でも、PTCDのおかげで体調は発熱もなく、絶好調です。

長崎大学・広島大学の協力に感謝

2011-04-27 22:50:04 | その他
 原発で今現在働いている従業員は、1000名を超します。過酷な環境で、日本のために危険な作業に従事しています。

 現在、緊急被ばく医療を中心に仕事をしていますが、原発で働いている方がけがをしたり病気になったときに、通常の病院では被ばくしていることが原因で、診察を拒否されたりしますので、この被ばく傷病者の治療を行うことを行っています。

 震災の前には、ただの放射線治療医でしたが、震災の後、突然、緊急被ばく医療担当医としての任務を受けました。何から手をつけたらよいか戸惑っているときに、原爆被爆県である、長崎大学のチームが自分の大学の仕事もなげうって、来福し、システムの立ち上げを進めてくれました。広島大学も、同様に来福されて、緊急被ばく医療のシステム構築に尽力いただきました。

 昨日、システム作成に先が見えてきたことと、しばらくレトルトやカップラーメンの生活が続いていたため、市内の飲食店で夕食会を開催することとなりました。

 最初は、長崎大学のスタッフと10人程度で予定していましたが、偶然、広島大学のスタッフと会ったため、急遽増員で夕食を食べました。

 福島県立医科大学・長崎大学・広島大学・和歌山大学・埼玉医科大学医療センターが集まったのです。

 長崎大学と広島大学は、同じ被ばく県であったため、少しライバル意識があり、なかなか一緒に仕事をすることはなかったそうですが、非常によい雰囲気で食事会ができました。

 全国の大学の知恵が集まり、やっとシステムの作成が見えてきました。今後は、このシステムに乗っ取り、誰でも参加できるようにオープンな治療班を作成していく予定です。

 少し、休めるかもしれませんが、まだまだやることが山積みで、参っています。通常の診療も、始まってきていますので、部下の先生たちに負荷がかかってきています。すべてが、うまくいっているわけではないのですが、最初の段階が終了し、新しい展開になってきます。

 

癌治療後の食生活

2009-08-22 22:19:56 | その他
最近、ネット上の闘病録に治療後の食生活をどうすればよいかについて、意見が書かれていることがあります。

極端な例がゲルソン療法ですが、患者さん自身が色々な食材を選ぶこと自体に日々の大半の時間を割かれ、食事恐怖症になってしまうことも良く耳にします。

食事にこだわることが、趣味(選んでいるときが楽しい方)である方は、その時間が病気のことをかえって考えなくてすむ時間となり良い影響を与えているのではないかと思います。

見方を変えれば、非常に良い趣味を持っていると言えます。

逆に、全くの苦痛に感じる方にとっては精神的なプレッシャーになっているのではないでしょうか?

それまで、不摂生な生活をされていたと思われていたら、病気を境に、変えてみればよい程度と考えています。

ある意味、宗教に近い物かもしれません。

癌治療後は、体力は確実に落ちていますので、しっかりタンパク質源はとらなければならないし、食べるのであれば生きていく上での楽しみでもありますので、味の濃い物も必要かもしれません。

ゲルソン療法が必要なのは、癌治療後の患者さんではなく、メタボな健康な方と思います。

告別式

2009-05-09 23:14:55 | その他
今日は、亡くなった同級生の告別式でした。

ホールを使用して行われましたが、三百人以上の人が集まりました。

ライオンズ倶楽部・消防団・商店会の青年団・会社代表取締役………

肩書きが沢山有りすぎて、一年中休む暇もなかったのかなぁと、想像してしまいました。

死んでしまうことにより、現世のしがらみからは、解放されたわけですが、人生を楽しむことは出来なくなってしまいました。

本人が、この状況をどう思っているのかは、想像の域をでませんが、難しい所です。


全く反対に、90歳で亡くなったとすれば、同級生はほとんど先に逝かれ、自分が最後でだれも告別式にこれなかったという寂しい中での死もあり得た訳です。

40歳というのは若すぎますが、みんなに見送られてみんなの記憶に残るのも、死にざまとしては、いいのかもしれません。

ただし、残された家族は、これからが、正念場ですので、しっかりと団結して、頑張ってほしいです。

また、この死を機会に、自分の生がもっと充実してしくれば、成仏されるのではないかと、思いました。


同級生

2009-05-07 22:52:26 | その他
今朝、携帯電話がなり久しぶりの同級生の奥さんからのものでした。

内容は、同級生のひとりが今朝自宅で亡くなられていたという知らせでした。

えーっ!!うそっ!!・・・・

この同級生は、中学生の時から、一緒に柔道部に所属し、県のチャンピオンにもなった、立派な体つきをしたスポーツマンでした。

高校からは別々の道に進んだので、なかなかあうことも無かったのですが、移植で入院した時には、子供さんを連れてお見舞いに来てくれていました。

正月に、40歳の同級会にも来てくれて、私の体を心配してくれていました。

今朝、お布団の中で、亡くなられていたそうです。

心筋梗塞による不整脈という診断と聞きました。

お顔を拝見させていただきましたが、まるで寝ているだけのようで、全く実感がなく、不思議な感じでした。

同級生の中では、自分が一番最初に逝く予定だったのに、その親御さんまでも、追い越して逝ってしまいました。

心より、御冥福をお祈りします。

市町村合併により、仕事の内容が変わり、大変で一時は落ち込んで、かなり苦しい思いをされていたようです。

せめてもの救いは、苦しまないで逝けたことと、この世の苦しみから解放されたことです。

突然の事でしたので、なんとも不思議な感じです。

自分の生き死にについて、考えていた一年でしたが、人の命の尽きる時は、いつになるのか予想も出来ないものと、考えさせられました。

いま、元気で普通の生活が出来ることに感謝です。

子供の日に青ノリソフト

2009-05-05 23:05:27 | その他
今日、子供の日に美味しいお魚を、食べたくなったので、野馬追で有名な、相馬(現在は南相馬市)に、一家で遠出しました。

混雑するところなので、裏街道を使用した所、不安になるぐらいにすいていたので、一時間程度で、到着。

海辺で、子供達を小一時間時間遊ばせて、斉○という、食事どころで、お刺身定食・ツボだい定食・焼きカレイ定食を頼んで、久々に生の魚と焼き魚を堪能してきました(非常に旨かった)。

かつ、あまり混んでいませんでした。

目的も果たし、帰ろうとしたら、妻がホームページでしらべて気になっていたものがあり、それを探しに生きました。

道の駅 相馬にある、青ノリソフトなのでした。

写真がそのソフトクリームですが、少しみどりの細かいノリが入っています。

一口食べると、確かに青ノリの風味がしっかり感じられます。
でも、全く海の生臭さは残りません。いがいと香りだけなので美味しいと感じました

オススメです。機会があれば、是非試して下さい!

仕事 放射線治療について

2009-04-14 23:00:51 | その他
最近、本業の仕事が忙しくなり、すっかり更新が途絶えていました…

復帰したばかりの頃は、体調に任せてオブザーバー(いわゆるみそっかす)的な形で参加していましたが、今では気が付くとまるっきり以前の状態で参加している状態に…

問題となっていた、昼食後の胃の張りも落ち着き、横になって休まなくても大丈夫で、気が付けば、その昼食もとれないような忙しさになっていました。

特にこの二週間は、新規の紹介患者さんが、1日7-8人と多い日が続きました、1日の治療患者さんのかずも70人を超えてしまっています。

特に、乳房温存術後の患者さんと前立腺癌の患者さんの数が半数以上を占めています。

昔と違い、皆さん根治治療の一つとして放射線治療を受けられているので、元気に外来で通院治療を受けられています。

癌治療の成績が上がっていますが、大きく貢献しているのは、マンモグラフィー検診などで早期に発見される方が非常に多くなり、温存療法で乳房を残し、予防の放射線治療を受け、根治されている方が多くなっているからです。

乳癌だけでなく、食道癌・前立腺癌・肺癌などは、切らないで放射線治療で根治を狙えます。
しかし、放射線治療は初期投資が高く、治療報酬が低く、誤解を受けやすい分野ですので、あまり全国には広まってはいませんでした。

しかし、患者さんの病気に対する理解が上がり、切るだけが治療でないことを理解されてきています。

さらに、かかる医療費は、手術や抗がん剤治療より安く入院もいらないため、厚生省が異例の報酬点数を上げました。

まだまだ、低い点数なのですが、やっとペイできる程度になりました。

こんな、情勢のなか、放射線治療機が患者さんあたりの台数が非常に少ない(医師・技術なども)ので、年々仕事量が増える一方です。

体がもつか、逆に鍛えられてリハビリになるか、瀬戸際です…

千羽鶴

2009-02-03 21:50:24 | その他

写真は、家族と親戚で手術前に折ってくれた千羽鶴です。

本当に1000羽折ってくれています・・・・

あとは、今回の手術に関して、いろんな方がお守りを持ってきてくれました。

全部で、8つのお守りをいただきました。

それらのおかげもあって、こうやってブログをかけるまでになりました。

しかし、病室の一箇所のフックにすべてかけていましたので、けんかしていたのかな・・・?

このお守りと、千羽鶴を神社などに納めてこなくてはならないと思っていますが、どうすればよいのか具体的な方法がわかりません。

 

同じような体験された方で知っている方いらっしゃいますでしょうか?

よろしかったら知恵をお貸しください。


3D-CT(かんぞうさんへの特別編)

2008-12-14 10:54:18 | その他

いつもコメントいただくかんぞうさんへの特別編です。

術後2日目に、肝静脈の血流異常疑いで、ダイナミックCTを撮影し、門脈と肝静脈を3Dで再構成(重ねて、立体表示させ、血管成分のみ抽出した画像)したものです。

赤い方のが立体的に3次元化した画像で、門脈の流れを見ています。

青いほうが肝静脈の3次元画像を、光で一枚の画像に投影したように再構成したMIP像です(少し見やすくなります)。

参考になったでしょうか?