生体肝移植が選択できた幸福

B型慢性肝炎から肝硬変・肝臓癌となり生体肝移植を受けることとなった医師によるブログ

胆管炎再発

2016-03-25 14:48:19 | 胆管狭窄のメンテナンス(7年目)
熱が出たので、毎年恒例の胆管ステント交換を1ヶ月前に行ったのですが、週1回程度熱が出ていました。

ステント交換の影響かなと思っていましたが、例年と比べて、熱が治りません。

外来受診し採血を受けると、炎症反応が14で高い(^^;;

しかし、肝機能は、ほぼ正常でした。そこで、CTをとることになりました。

移植を受けた肝臓の半分の胆管はステントによって、腸管と交通しているのですが、半分は移植後からずっと拡張して、その支配領域の肝臓は7年の間に萎縮してきていました。

今回は、萎縮した肝臓の胆管に感染しているようで、肝臓の下面の脂肪組織に炎症が波及している結果でした。

腹膜炎の所見なので、歩いた時に痛みを感じていたのはこの為のようでした。

根本的には、拡張した胆管に皮膚から管を入れチューブを留置(PTCD)するのが良いのですが、一度入れると抜けない可能性が高く、できれば入れたくありません。

取りあえず抗生剤と解熱薬で対応することとなりました。

このまま、何とかなってくれるのを祈っています。