生体肝移植が選択できた幸福

B型慢性肝炎から肝硬変・肝臓癌となり生体肝移植を受けることとなった医師によるブログ

術後3日目パート1

2008-12-29 14:21:50 | 生体肝移植(初回入院)

写真は、腹部エコー検査です。病棟に上がって落ち着いたときのものです。

術直後よりも、3日目のほうが身体的にはきつい状態でした。

腹部の張りが取れず、相変わらず石が入っている状態。ゲップもおならも出ない状態。”苦しい・・・”

移植後は、移植した肝臓に血流がちゃんといきわたっているのか毎日3回のエコー検査があります。

朝のエコーを若い先生が行っていると、頭をかしげ気になることがある様子・・・

上の先生を呼んで、またエコー検査を行うと、その先生も同じ様子・・・

グループ長の先生がきてエコー検査。、また同じ状態で、”静脈が・・・”とみんなで話している。

そうこうしている内に部長先生まできて、エコー検査。同じ結果と”静脈が・・・・”自分も具合が悪いので、細かいところまでは聞き取れず、逆に不安な状態に。

グループ長の先生がしばらくしてから、”肝静脈のエコーが良くないので、移植した肝臓がずれてしまったかもしれない。再開腹して戻す。”との説明・・・

”えっ・・・また?””もう無理”といった考えが頭をよぎる。急に不安となり、妻に付き添ってもらうように頼んだ。子供たちの顔が次々とよぎって、まるで死ぬ前のような考えになってしまった・・

午前中に、ダイナミックCTを行って確認することとなり、たくさんのチューブにつながれたままCT室へ移動し、検査台にみんなで移されたが、そのときにねじれて、痛みが・・・

いざ検査となると”息を吸って・・止めてください”と機械が。”この状態で、とめられるわけないだろ”と思いながらがんばった。

結果、肝静脈は問題なしとのことで、再手術はなくなったが、非常にいやな思い出になってしまった。

 

兄は、昨晩は痛みなどで寝れなかったと・・。しかし、午後には体を起こすような練習が始まり、立ち上がりまで行ったみたい。すごい・・・