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札幌記念回顧

2007-09-08 08:14:13 | 回顧
【馬場】Aコース3週目。まだまだ内の状態が良く、先行馬有利。

12.7 - 10.9 - 11.9 - 12.7 - 12.5 - 12.5 - 12.1 - 11.7 - 11.4 - 11.7=2:00.1

【展開】発馬直後のスタンド前。外からシルクネクサスが果敢に前へ行くも、コーナーワークを利して1番枠のフサイチパンドラがハナ。他馬との競り合いもなく2角から向こう正面にかけてスローに落とす。三分三厘からペースアップするもフサイチは持ったまま。3番手からいい手応えでマツリダ、外を通るAフジにSメガワンダー、内からコース利を生かしたAアーク。小回りでラスト3ハロンは11秒台。先行馬、インコース馬有利は明白な一戦となった。

 馬インフルエンザの影響で開催が2週伸びた札幌記念(JpnⅡ)。各陣営は調整に四苦八苦したが、フサイチパンドラとて中間に2度の熱発に見舞われ、決して万全の状態とはいえなかった。しかし、レースでは唯一のGI馬として貫禄の走りでV。1番枠から好発を決めてハナへ。外からシルクネクサスが寄ってきたものの、1角では単騎逃げの形に。元々、折り合いに不安のあるタイプ。鞍上の藤田もテン乗りで不安はあったが、2角から12秒7-12秒5-12秒5とうまくペースを落とす。三分三厘からスッとペースを上げるも、依然として引っ張り切りの痺れる手応え。直線でスムーズに左手前に替え、鞍上の渾身の右ステッキが飛ぶ。完全に抜け出したが、ゴール前で後続に急追されるもギリギリで凌いだ。トビが大きく、本来なら広いコース向きだが、ゴチャつかずスムーズにハナへ切れたのが大きかった。逃げ、先行馬不在で展開の恩恵を受けたのは確か。

 2着には伏兵のアグネスアークが入った。16㌔減で腹回りをスッキリ見せた。道中はスタンド前で少しゴチャつくも、1角ではうまく中団のインを奪うと、その後は経済コースで脚をタメる。終始、抜群の手応えで4角から直線にかけてスムーズに馬場の3分どころへ持ち出す。そこから猛烈に追い出し、一完歩毎に勝ち馬に迫るも、クビの上げ下げに屈した。鞍上は関東のホープ、津村。全く無駄のない騎乗でアークを2着に導いた。

 サクラメガワンダーは中間、開催延期の煽りで、函館と札幌を転々した。調整が難しかったのは確かだが、下見どころでは落ち着き払っていた。道中はスッと後方から5,6番手に下げて折り合いに専念。ハミに敏感なタイプで、急がせると力む癖があり、道中は動くに動けない。仕方なく3角から大外を通り進出を開始。直線で鋭い脚を使うも、ゴール前で脚色が一緒になってしまった。レースの上がり3ハロンが34秒8で自身も33秒9の脚を使っている。外めを通るリスクは想像以上に大きかった。小回りで道中に動けないタイプ。乗り難しい。本質的には広いコース向きだろう。

 ディアチャンスは道中、中団のインを追走。終始、手綱のアクションに余裕がない。それでも、経済コースを通りうまい具合に脚をタメることに成功。直線を向いて少しゴチャつき仕掛けが遅れるも、ゴール前100㍍からは目を見張る伸び脚だった。ズブさが出てきており、もう少し広いコースのほうが競馬しやすいだろう。

 1番人気のマツリダゴッホは天皇賞以来の実践。気性の勝ったタイプで、下見どころから気合い乗り満点。道中は顎をグッと引き、抑え切れない手応えで3番手へ。テン乗りの鞍上だが、何とかなだめることに成功。ペースの上がった三分三厘でも引っ張り切りの手応え。直線での爆発を期待させるものだったが、いざ追い出すと全く反応でず馬群に沈んでしまった。速い流れのなかで一瞬の脚を生かすタイプ。スローで34秒台前半の脚を要求される流れは向かなかったか。脚をタメる意味ではもう少し馬の後ろにおいた方が良かった。

 アドマイヤフジは開催が伸びた影響で攻めの動きが良化。デキ自体は良かったが、レースへ行って案外。今回は中団に控え、三分三厘からズブさを見せながら大外を回って進出する競馬をするも伸び切れず。大きなトビで本質的には広いコース向き。秋の東京開催で巻き返す。

 エリモハリアーは好発を決めて前から8番手の中団追走。向こう正面まではインで脚をタメ、3角から外めを通る。だが、元々ズブさのあるタイプ。ペースが上がった時にスッと反応できず、しかも、外からMオーラに張られ、直線を向いた時もオーラ、ワンダーに外から被される形に。これではスムーズに加速できない。一瞬の脚があるタイプではないので、余計苦しかった。


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