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2022年は客観的な予想を心がけます。

優駿牝馬回顧

2020-05-24 20:19:00 | 回顧
12.3 - 11.1 - 12.0 - 12.3 - 12.1 - 12.7 - 13.0 - 12.6 - 12.1 - 11.2 - 11.2 - 11.8=2:24:4

デアリングタクトはこの中間はコース、坂路併用でもの凄い動き。飼い食いも旺盛で馬体もボリュームアップしていた。レース前にスイッチが入って発汗が目立つようになった。レースでは4番枠から馬任せ。1,2角でゴチャついて少し行きたがる。それでも許容範囲。スローの展開にも慌てない。道中はインでしっかり折り合いに専念。3,4角はクリストフに被される。4角から直線は馬場の5分どころへ。坂下でリアアメリアとマルターズの間の進路を狙うも塞がれる。その後に僅かにできたマルターズとフィオリの間のスペースに迷わず突っ込む。そこから右→左→右と上手に手前を替えて極上の一瞬の切れ味で差し切った。仕掛けてからの反応の速さ、持続力は素晴らしい。馬を信じて大胆に乗った松山騎手もファインプレー。

ウインマリリンは横山典騎手の神騎乗。この中間は南Wで意欲的に追われて好仕上がり。16番枠から好発を決めてスーッと先団へ。2角では2番手のインをキープ。このテンの脚の速さが安定した成績に繋がっている。その後はスローの流れを2番手で折り合う。極端にペースの緩んだ3,4角もしっかりタメる。直線を向き逃げ馬が膨らんだ瞬間に残り2ハロン棒の所で最内に突っ込む。そこから一瞬の脚で勝ったかと思ったが、勝ち馬の決め手に屈した。もっと内枠でより無駄なく2番手が取れていたら際どかった。速い脚も使えたのも収穫。

ウインマイティーは実に惜しかった。この中間はコースで2週連続乗られて直前も坂路で絶好の動きを披露。デキは更に上向いていた。7番枠から内へモタれた発馬で前の馬もフラついていたが、1,2角でうまく5番手のインに潜り込む。その後はインの経済コースでピタリと折り合う。4角で馬場の3分どころへ持ち出すと、直前の坂下でゴーサイン開始。一瞬の脚で先頭に躍り出る。ゴールまで左手前に替えて粘ったが、力尽きた。折り合いに不安がなくインの経済コースにも対応して速い脚も使えた。

リアアメリアは桜花賞を叩いてデキは上向いていた。6番枠から発馬でウインマイティーが寄れて接触するアクシデント。少し1角で行きたがったが、全体的に折り合いがついた。かなりの大トビで府中の広いコースでじっくり乗るのが合っている。1〜3着馬は道中はインでじっくり脚をタメられたのに対してこの馬はペースの追いついた3,4角で外を通って脚を使わされた。それでも、直線はスッとは反応しなかったが、一完歩ずつ力強く伸びた。まだトモが緩くて急がせると良くないタイプ。気性も若い。秋はさらに飛躍する。

マジックキャッスルは12番枠から馬任せで最後方。リラックスした追走姿で折り合いも十分についた。直線はスッと反応しない分、狙っていた進路をデアリングタクトのもの凄い勢いに奪われて手綱を引っ張る不利。もう一度エンジンをかけ直して一完歩ずつ力強く伸びた。パンパンの良馬場でこそのタイプ。距離は問題なかった。トモがまだ緩いので急がせると良くないタイプ。

チェーンオブラブは15番枠からグッと抑えて最後方。最初のホームストレッチでインへ。とにかく動かず折り合いに専念。直線は大外から長く脚を使って追い込んだ。左回りでタメれば長く脚を使える。

ミヤマザクラも究極の仕上げ。10番枠から馬任せ。さすがの豊さんで折り合いがついた。2角から中団のインの経済コースを立ち回る。上位馬と同じ進路をとりながら伸びきれなかったのは決め手の差とゴール前で脚が上がった事から距離も1ハロン長かった。

ホウオウピースフルは今日もかなり行きたがっていた。頭を上げて折り合いを欠き、4角ではウインマイティーと接触して怒っていた。直線は内へモタれてジョッキーもかなり追いづらそうだった。気性の成長待ち。

リリーピュアハートは落馬する寸前くらい躓いた。その後は慌てずに後方2番手のインで折り合いに専念。唯一の距離経験しているだけあって折り合いは全く不安なし。ずっとインで直線もインを突く。脚は残っていたが、さすがにスペースがなく満足に追えなかった。この流れで折り合いと距離に不安のないタイプ。スムーズに先行したら上位争い確実だった。

マルターズディオサは17番枠で終始、外めを通らされた。スローで馬群が固まって入るスペースがなかったし、3,4角で動いた組が総崩れで3,4角は外を通ってポジションアップで脚を使わされた。課題の折り合いは付いたし、最後もラスト1ハロンまでは見せ場を作った。馬体も減っていてデキも万全ではなかった。

デゼルはキャリア2戦で中2週でびっしりやった事もあり-8キロ。まだトモが緩いのでテンに行く脚はなし。向正面では両サイドがプレッシャーとなりゴチャついて嫌がる。揉まれるのも初めてで、いい経験。放牧で立て直して成長待ち。

クラヴァシュドールはマイナス2キロ。前走より減っては厳しかった。しかも、この中間は激走の反動か攻めを手控えられて動きも硬かった。2番枠からいいポジションを取ろうとするが、手綱を押しても行かずステッキが入るほど。歩様の硬さが行き脚の悪さに影響した。4角では手応えがなかった。

アブレイズはテンに行きたがったし、インの経済コースを取れなかった。スローの決め手勝負になり、頭の高い走法でキレ負け。


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