中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

きさらぎ賞(G3)回顧

2012-02-05 23:25:47 | 回顧
13.1 - 11.5 - 11.9 - 12.5 - 12.7 - 11.6 - 11.3 - 11.3 - 11.1=1:47.0
(36.5-36.8-33.7)

ディープインパクトを彷彿とさせる大きなフットワークで断然人気のワールドエースがクラシック戦線に名乗りを上げた。9番枠からスッと馬任せで後方に控える形。前走は折り合いを欠いただけに、前半は前に壁を作って折り合いに専念する。超スローだけに行きたがるところを見せたのは当然で、許容範囲。4角の下り坂から外めを通ってジワッとポディションを上げて行く。直線も大外へ持ち出すと、右ステッキが1発入った際に外へ膨れる。すぐに立て直して左手前に替えるとそこから楽な手応えでグーンと加速。前脚を大きく投げ出すフットワークで一気に突き抜ける。最後は2着馬に詰め寄られるも、余力残しで差し切った。ディープブリランテ、ジョワドヴィーヴルとディープ産駒に共通する前脚を大きく投げ出したフットワークは大物の証。まだキャリア3戦で折り合いに不安を残すが、一戦毎に抑える競馬を覚えさせる過程は昨年の3冠馬オルフェーヴルと同じ。今後が楽しみだ。

 ヒストリカルは発馬で両サイドの馬と接触した。ここでガツンと掛ってもおかしくなかったが、後方で抑えることに成功した。道中は離れた後方から追走する。4角で手綱をしごいてスパートを開始するもズブさを見せてワールドエースに離されてしまう。直線で大外へ持ち出すと左ステッキに反応したグンと加速。一瞬の切れで3着以下を突き放したが、勝ち馬には及ばなかった。馬込みに入れない気性は今後の課題。

 ベールドインパクトは発馬後に2,3回気合いを付ける。その後は手綱を抑えて内の出方を見ながらの競馬。スローの流れで大外枠発走のため前に壁を作れない。4角の下り坂で抑え切れない感じで先頭に並びかける。直線でスッと左手前に替えて抜け出す。上位2頭の決め手にあっさり屈し、最後はバテて脚が止まってしまった。メリハリのある競馬をしたいところ。

 ジャスタウェイは道中で舌がハミを越していたし、フワフワして集中力を欠いた。その分、仕掛けてからズブさを見せていたし、左手前に替えてからは内へモタれた。叩いて集中力が増すことに期待したい。

 ローレルブレットはズブさのあるタイプで瞬発力勝負は不得手。流れを見越して鞍上は積極策に出た。京都外回りの瞬発力勝負で決め手の差が出た。

 マジカルツアーは発馬後に頭を上げて嫌がる仕草を見せたが、その後は至極順調。揉まれる競馬は初めての経験だったが、道中は折り合っていた。追ってからもそれなりの脚を見せてくれた。軽い走りをするタイプで、経験を積んで行けば。

 マイネルアトラクトは切れる脚に欠けるだけに瞬発力勝負では辛かった。

東京新聞杯(G3)回顧

2012-02-05 23:24:38 | 回顧
【馬場】Dコース。高速馬場でイン有利。

12.5 - 11.0 - 11.6 - 11.8 - 11.7 - 11.1 - 11.3 - 11.8=1:32.8
(35.1-23.5-34.2)

ガルボは5番枠から気合いを付けて先行策。内と外の出方を見ながら2ハロン目から手綱を抑える。馬場を考えれば平均ペースよりも緩い流れをインの経済コースをぴったりと立ち回る。道中の手応えは絶好。直線を向き、馬なりでポディションを上げる。坂上でブリッツェンを振り切り、単独2番手へ躍り出る。前のコスモセンサーは余力十分で簡単には差は縮まらない。ゴール前で一完歩毎にジワジワ詰め寄り、ゴール前でギリギリ差し切った。経済コースを上手く立ち回れたとはいえ、抜け出す時の脚は速かった。終いの脚に磨きが掛っている。

 コスモセンターは弾力性に富んだ素晴らしい馬体をしていたし、返し馬でも気配は絶好だった。6番枠から好発を決めると、内、外の出方を見ながら気合いを付けてハナを奪いに行く。鞍上としては逃げ馬不在でスローの番手追走だけは避けたかっただけに、自ら淀みないラップを刻むことを選択した。それほど飛ばしてはいないが、番手馬が抑えたことで自然と2番手以下と差を広げて行く。ぴたりと折り合った完璧な走り。直線で満を持して追い出されると、二の脚でグーンと突き抜ける。ラスト1ハロンから左手前に替えてひと踏ん張り。決して最後までバテてはいなかったが、勝ち馬の決め手が一枚上だった。今は全身を柔らかく使えて絶好調。底力が備わっている。

 ヒットジャポットは発馬で行き脚がつかず後方からの競馬。道中は
折り合いに専念し、直線はスムーズに大外へ持ち出せて末脚を伸ばしたが、先行した勝ち馬に33秒台の脚を使われてはこれが精一杯。

 フミノイマージンは下見どころから外めを堂々と周回し、気配は抜群だった。道中は後方のインで折り合いに専念する。久々のマイルでも戸惑うことなく道中の手応えは十分。直線を向き、坂上で立て直すロスはあったが、そこからジワジワと伸びたが最後は3着馬と同じ脚色になってしまった。牡馬相手にマイルでメドを立てた。

 ダノンシャークは発馬で行き脚がつかず置かれてしまった。ガツンと掛る気性だけに中途半端に前に行けるタイプでもなく、道中は最後方で折り合いに専念する。直線は大外へ持ち出し、一完毎に詰め寄ったが、イン有利の高速馬場で先行した勝ち馬が33秒台の脚を使う流れでは仕方なし。自らレースを作れない弱さが出てしまった。

 ミッキードリームは長距離輸送でも下見どころから落ち着きを見せ、課題はクリア。道中は気合いを付けて先行するも、直線はジリ脚だった。元々がズブいタイプ。マイルの高速決着の中での決め手勝負では分が悪かった。叩いて距離を延ばせば。

 フレールジャックはやはり道中でハミを噛んで力んでいた。前に壁を作って抑える競馬を試みたが、スタミナを消耗してしまった。気性を改善しなければ厳しい。

 マイネルラクリマは下見どころからテンションが高く、イライラしていた。15番枠から好発を決めて馬任せで好位の外め。道中はいい手応えで運びながら直線は馬群に沈んでしまった。気負いも影響しただろう。

東京新聞杯、きさらぎ賞

2012-02-05 09:58:58 | 最終結論
東京11R 東京新聞杯
◎マイネルラクリマ
○フミノイマージン
▲ダノンシャーク
△フレールジャック
×コスモセンサー
×ブリッツェン

本格化著しいマイネルラクリマを本命視する。前走の京都金杯1着は、ハイペースの流れを4番枠から気合いを付けて出して行く。強気の松岡らしい騎乗だ。道中は5番手のインから追走する。速い流れを自身も1000メートル通過58秒0とかなり厳しいラップで追走する。出して行っている分、4角の下り坂は掛らないように手綱をがっちりと抑える。4角からはオースミの外めに進路を切り替えるも、直線入口は前がびっしりと壁になり大外へ持ち出す。立て直してスパートされると、力強い伸び脚でグンと伸びる。3着馬との叩き合いを制しラスト100メートルから単独先頭に躍り出て押し切った。先行有利の馬場状態とはいえ、先行馬には厳しい流れを押し切ったのだから強いのひと言。前々走のキャピタルS3着は、一貫した流れを道中は中団からの追走。引っ張り切りの手応えで前に壁を作って脚をタメる。絶好の手応えで直線を向くと、坂上で狙っていた進路をガルボに締められる。右手綱を引いて外めに持ち出そうとしたが、今度はスマートステージが外から被せてきた為に断念。次にコスモセンサーとガルボの間の進路を狙うも開かない。ラスト100mから外めに持ち出し、猛追するも僅かに届かなかった。脚を余した。底力に溢れた末脚が武器で、スッと先行できる脚力もある。ここはブリッツェンが逃げ、番手構成はコスモセンサーとガルボ。極端にペースは落ちない。この中間も2週続けてコースで意欲的に追われ、動きも絶好。連勝へ。

京都11R きさらぎ賞
◎マジカルツアー
○ベールドインパクト
▲ヒストリカル
△マイネルアトラクト
×アルキメデス
×ジャスタウェイ

 キャリア1戦のマジカルツアーを推す。前走のメイクデビュー1着は素質馬の揃った一戦。スッと16番枠からハナへ立つと、すんなりとペースを落とす。ハミが抜けてリラックスした道中。直線を向き軽く仕掛けられると、首をしなやかったに使った走りでひと脚使って逃げ切った。馬場、展開に恵まれたとはいえ、中身は濃かった。スッと先行できるスピート性能があり、背中が柔らかく首をしなやかに使えて軽い走りをするタイプ。二の脚も使える。ここはトモが緩いタイプや折り合いに不安を抱える有力どころが多く、先行の利は大きい。