鏡の国のアリス:短評

鏡の国のアリスの本を読みながら短評をする

日常的現実と「鏡の国の現実」では因果規則が異なるが、アリスの思考規則はいつも同一!(GLASS9-4)

2012-05-05 07:05:48 | Weblog
 今、赤の女王と白の女王が、なぜか突然、アリスにもたれ両隣に存在する。
 当然にも、彼女は彼らに尋ねたい。どのようにして彼女らは、そこ存在できるのかと。しかし、女王に質問するのは、行儀が良くないと彼女は恐れる。

 PS1:赤の女王と白の女王はどこから現れたのか?これまでアリスが生きていた日常的現実では起こりえない出来事。彼女の知る因果規則の知識は、日常的現実に由来する。つまり、彼女は日常的現実の因果規則しか知らない。
 ここでの出来事は「鏡の国の現実」に属す。アリスは「鏡の国の現実」の因果規則が知りたい。

 PS2:ただし、アリスの思考規則は、彼女が日常的現実にいても、「鏡の国の現実」にいても、同一である。

  ※旧稿(2008-01-05)
アリスは行儀がよい(GLASS9-4)
 「不思議の国」でも「鏡の国」でもアリスは行儀のよい女の子である。彼女は自分の両隣になぜか突然、現れた白の女王と赤の女王にどうしてそんなことが出来たのか尋ねたい。それなのに尋ねない。理由は他人の行動についてその他人に「なぜそんなことが出来るのですか」と尋ねるのは失礼だと思うから。アリスは行儀がよいのである。彼女は「よい子」または「普通の子」であって、決して「悪い子」ではない。

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