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迷歩録 音(露球の語らい)

2018-10-24 14:02:40 | 日記
  雨上がり  海老色すすき  穂や光る  発芽の野菜  朝露ひかる


                                  ひのひら  ろくべえ



     昨日の夕方から、未明まで降り続けた雨が、早朝には止み、夜明けには

    青空が広がる鹿児島の朝、ようやく発芽した、ほうれん草や大根、青梗菜

    などの芽に、朝露の水滴が朝日に照らされて真珠のように輝いて見えた。

     視覚情報から、聴覚情報をイメージする朝である。露球は何の音も出し

    てはいないが、人間が勝手に「音」を創り出す、その音は人によって違う

    まるで水琴窟の「音」でも聞いてるようなそんな「音」が聞こえてきた。

     露球の語らいである。早朝の静かな時間、朝日に照らされる露球から聞

    こえてくる「音」に暫くのあいだ、その場に立ちすくみ聞き入った。

     この聴覚情報、客観的情報と考えられがちだが、本当に客観的な情報で

    あるか、そうでないかは決定しずらい問題ではないだろうか。

     ある人は聞こえた、ある人は聞こえないというような議論は度々起こる

    その理由は、聴覚という感覚は公平平等ではないということができるので

    はないだろうか。その人その人で聞こえる範囲のヘルツは決まっていて、

    その範囲は確実に聞こえるが、その範囲を超えてしまうと聞こえなくなる

    さらに聞こえた範囲の「音」によって、その人が想像力を働かせて、イメ

    ージしたものを表現するのではないだろうか。

     統一的に聞こえる範囲の「音」は、共有できるが、個別的「音」に関し

    ては共有できない。

     コミュニケーションを図る時、この点に焦点を当てて、行う事も重要な

    のではないだろうか。いち早く共有できるヘルツを探し求め、その範囲の

    「音」で、コミュニケーションすることをお勧めしたいものである。
       

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