迷歩録 煽り

　　　　雨蛙　　雨を降らして　　雨宿り　　紫陽花の葉に　　身を潜めたり


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ


　　　　今日も朝から、大地を打ち抜くほどの激しい雨が降り続いている南九州である。大雨が何日も続くと

　　　心まで疲弊してしまいそうだが、疲弊してしまうと活動意欲を失ってしまう。そこでそうならないため

　　　にも、ピンチをチャンスにと奮い立ち、料理に挑戦したり、掃除に挑戦したり、日頃なおざりになって

　　　ること挑戦している。特に自粛という事もあって、自分の内面への方向を定め向き合う事としているが

　　　それでも、外部からの刺激も欲する事となる。その多くはテレビというマスメディアという事になる

　　　繰り返し繰り返し、同じ映像が流され、コロナの近況をやや誇張した映像で国民の恐怖を煽る。今の時

　　　代車のあおり運転、とか、管理映像による軽犯罪までもがマスコミによってテレビで流される時代、執

　　　拗にどのチャンネルを回しても同じ映像の時もある。

　　　　テレビというマスメディアが正義を正す、正義を盾に基準を作る。何が正しくて何が正しくないのか

　　　戸惑うこともある。人間は自分のことはさておき、他人の事を批評する。その批評が自分の価値観が基

　　　準なので、他人を深く傷つけることもある。だからこそ気をつけることが大事なのだが、その点が増々

　　　軽々になっているのではないだろうか。自粛を活かして自分をさらに知る機会とできれば、自粛もチャ

　　　ンスとなるのかもしれない。個人という他人よりも自分というものに向き合いたいものである。