迷歩録 拈華微笑

　　雲多く　　陽射遠のく　　下り坂　　気温上がりて　　季節戻るや


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ


　　　　コミュニケーションの理想の形として、以心伝心というのがある。日常の何気ない関係

　　　では、できにくい関係である。しかし、そのことを目標に組織づくりを心がけるとなれば

　　　その事の重要性を知ることともなる。

　　　　「拈華微笑」とは、言葉を用いずに、こころから心に伝えるコミュニケーション、のこ

　　　とである（広辞苑）

　　　　人間はコミュニケーションを必要としている。しかしその多くは、言葉という言語を基

　　　本とした言語コミュニケーションである。このことに目標を置く組織づくりを心がけると

　　　そうなるし、さらに高いレベルのコミュニケーションを目指す組織を目標とするならば、

　　　その組織には、「拈華微笑」のコミュニケーション関係がつくれるのではないだろうか。

　　　　コミュニケーションの理想という目標を持つことが組織強化に繋がるのではないだろう

　　　か。強い組織を構築して、組織の安泰を目指したいものである。