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迷歩録   ろっこん

2017-06-02 14:36:21 | 日記
  新緑や  そよ風ぬけて  野里かな  鰹並びて  不如帰鳴く


                                ひのひら  ろくべえ




   六月となり昼間の温度は急上昇それでも夜明けは爽やかで、不如帰の鳴き声につられるかの如く目を覚まし

  新緑を駆け抜けてくるそよ風にあたり、一日が始まる野里、そんな所で生活を始めて、やがて三年体はそれが

  当たり前として習慣づき、時計の如く目覚めの時間は決まってきている。人間の生活とはこういう事なのだと

  この年齢になって感じ取ることができる。ありがたいことである。

   六根とは、六識を生じる六っの感覚、すなわち眼、耳、鼻、舌、身、意の称。(広辞苑)とある。有名な言葉に

  六根清浄という仏教言葉がある。山伏の修行で山参りなどの時に唱える文句である。

  眼、耳、鼻、舌、身、意の六根から生ずる迷いを断ち切って、清らかな身となることを願い修行を行い、悟りへと

  近づくことを修行として行うらしい。

   いずれにしても人間は生きていること自体が、黄泉の世界に行くための修行、苦難の人生などと特別にしなくて

  も、人生は苦難の連続、だから迷いを断ち切る修行が必要なのではないだろうか。迷いはあって当たり前、迷って

  いることが悪いことではなく、迷い戸惑っていることこそが、自分を陥れるそうではなく迷いながらも前に進む

  勇気こそが讃えられるべきこと。完全無欠の人生などはないのだから、迷って迷って、でも前に進むしかない人生

  人生に過ちという言葉はない、二度と帰らない人生だから、続く道は一方通行の道だけ、黄泉の世界への一方通行

  の道だけ、その道だからこそ、一人でも多くの人達と、楽しみ快楽を共にしたいものである。

   六根を通じ合うその快楽を、野里には六根を刺激するものに事欠かない、その六根を大切にして、黄泉の国への

  修行を重ねたいものである。