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行雲流水

2015-07-20 15:58:50 | 日記
 雨の朝  ほととぎす声  目を覚ます

        大地に埋めし   種子や生きずく



                   ひのひら  ろくべえ







   雲は行く、水は流れる。人間の生きざまを例えた言葉だろうが、自分が対人援助職

  に就いたころ、若い時だが自分の理想として、空気みたいな存在になりたいと思って

  いたころがあった。若気の至りとでもいうか、世間を知らないとでも言うか、自分を

  知らないとでも言うか、大胆なことを理想としていたことを今になって知ることとな

  る。なりたくてもなれない自然体、その代表的な言葉の一つが「行雲流水」ではない

  だろうか。対人援助職は自分を偽って、仕事だからと我慢していい恰好しても、その

  ことは、すぐに見破られてしまい。本当の意味の信頼関係は築けない。大切なのは、

  ありのままの自分を日々表現して、自分の姿を知ってもらうことが、とても大切なこ

  と、万人に好かれることではなく、一人の人でも信頼を築くことが大切なのである。

  いい人になることは簡単でも、本当の自分の姿を曝すのは大変である。日々の人間と

  しての修行がないと、なかなか姿を曝すことができない。そうなると自分的にも我慢

  してしまい、自分にもストレスを蓄積してしまい。メンタルコンデションを崩してし

  まう事になってしまう。このことが対人援助職の難しいところなのかもしれない。

  着飾るのでなく、裸になる、その奥に「行雲流水」の真の姿があるのかもしれない。

  いい人はではなく、信頼される人を目指したいものである。