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てげてげ

2015-07-06 15:16:59 | 日記

 
    長雨や  カビ忍び寄る  胸の奥

             やる気なくして  ごろごろ暮らす
  


                       ひのひら  ろくべえ






   九州鹿児島は、一か月以上雨ばかり、心を病むほどの雨の影響、長い人生の間でも

  経験したことのない長雨、ところどころ地盤が緩み、少しずつ、あるいは大きく、崩

  れ被害をもたらしている。南の海上には三つの台風が、窺っている。まだまだ雨の日

  が続きそうである。天候の神様(てげてげ)にしてくださいと祈りたいほどである。

  極端な気候となった背景はいろいろあるだろうが、それはさておき、この長雨から学

  ぶべきことは、如何なるものでも(てげてげ)がいいという事を教えてくれる。雨は

  必要なものであるが、過ぎたるは及ばざるが如し、被害を出すほどは必要ない、田畑

  に必要な水もがけ崩れを起こすほどはいらない、欲しくない、適当なほど欲しいので

  ある。鹿児島弁で(てげてげ)いい加減、適当に、おおむね、塩梅良く、可もなく不

  可もなく、というような意味があるそうだが、とても大切な考え方であろう。このよ

  うな考え方を専門的には中庸思想というのだそうだが、今の世の中に欠けているのか

  もしれない。対人援助の場であって援助者の価値観を押し付けたケアをするのでな、

  相手の価値観を取り入れ、自分と相手との価値観を取り入れたケアをすることが大切

  なのではないだろうか。言い換えればてげてげケアという事にもなるのかもしれない

  そのぐらいが、利用者にとっても心地よいケア体験となるのかもしれない。

   良い意味で、(てげてげ)ケアを実行したいものである。