久方の 青空覆う 野里かな
白雲走る 青葉縁側
ひのひら ろくべえ
人との関係はうまく行かなくなると、もうダメ八方塞などの言葉が、頭を過ぎり
ますますダメな関係になって行くことが多くある。小説家の吉川英治の言葉に、こ
んなのがある。「行き詰まりは、展開の一歩である」なるほどである。前向きなか
かわりがあるからこそ、行き詰まるのであって、消極的なかかわりであれば、行き
詰まる事もなければ、学びもない状態であろう。
行き詰まったことを、大切に考えることができるならば、それは次に躍進できる
手掛かりとなるはずである。とかくコミュニケーションは自分の問題でなく相手の
問題とすることが多いが、そうではなく、自分の問題と捉え、次の展開を導き出す
そんな思考経路が必要なのではないだろうか。
対人援助の場は、一度に多くの人とかかわることが多い、一人の人とのかかわり
が、うまく行かなくなると、すべての人とのかかわりが、うまく行かなくなること
は、よくある。そんあ時、この言葉を思い浮かべてほしいものである。
「行き詰まりは、展開の一歩である」
成長というものはこのような、考え方、思考の中に埋もれているのかもしれない。
そのことに早く気づき、苦しむのではなく、楽しみ成長の糧にしてほしいものであ
る。八方塞は、成長している、前向きに生きている証拠、そのことを心に置いて、
対人援助職に誇りと自信を持ってほしいものである。