初詣

初日の出（葦ペン絵）　杏子

初　詣

 毎年お願いをするが、
          なかなか願い事はかなわない。
　　　　　お願い事が無理なことばかりかもしれないが・・・

家内の父がまだ健在だった頃、子供も多かったせいもあってか
義父は神社にお参りする時は、いつも声を出して

『商売繁盛・家内安全』

といってお参りしていた。

私は二礼二拍一礼して、お参りしているが、

『商売繁盛・家内安全』と

思わず口にしている自分に気がつき、義父に似てきたなぁと苦笑い。
もう義父がなくなってから40年、義父の歳はとっくに過ぎた。

「あ～　もっと おやじさん（義父）と酒飲みたかった・・・」

　　　　　　　　　　　 じいや 

 

 

こころ

 

　　　すっかりごぶさたでしたが、元気でいます。
　　　　　さて来年は、心気一転　気合をいれて・・・　 　
　　

ある病院でのこと

診察を終えて待合室にもどってきた高齢の男性患者さん。

上着を着ようとしてもなかなか片方の手が通らず
困っておられたので手を貸してあげた。

その後　その人は無言のまま支払いの窓口の方に去って行った。

恩にきせるつもりはないが　私なら
心から「ありがとう」と云ったであろう。

これから先　介護される人が増加して行く世の中
やがて自分がそうなる日も近い。

心から「ありがとう」と言える人になろうと思った。

師走の十二月も中端すぎ、病院は風邪ひきの患者さんでいっぱいだった。

命の大切さ

ちいさな貝だけど・・・

テレビで、佐世保の女子小学生殺人事件がおきてから、1年が経過したと報じていた。

先生は「命の大切さ」を教えていると言っていたが、子供が学校の講堂で聞いているのを見ていると「命を大切にしなさい」と言われても漠然として理解出来ないでいるように思えた。

人間には、食欲・性欲・物欲・自己主張欲・征服欲・名誉欲等いろいろ持って居るが、同時に欲望をコントロール出来る力も持っている。
ブレーキの利き方には個人差があると思うが、
人格の形成には持って生まれた資質・環境・教育で決まるとも言われている。

他人の言う事に「耳を傾ける事」の出来る優しさをもった人間が育つ様にはどうすべきか、あらゆる面で教育者自身勉強しなければ成らない様に思う。

いまこの子供たちをやさしく見守りながら、大きく育てていかねばならない大人の責任の重大さを強く感じるものである。　　　　　てる坊　

おばあちゃんの哲学

　　　

私が六年生の頃、ある日一人で　潮干狩に行った。
海岸から約四ｋｍ先の沖の州に上った時、偶然隣町に住む
祖母に出会った。
祖母は天秤棒を担ぎ両方の篭一杯に　大きな巻貝(にしっぽ・つべた)等を獲っていた。

私は祖母が　当然分けてくれるものと思って居ると
「てる坊　おまえも干潟のこげんふくらんどるとこば　掘ってみんかい！」と教えてくれた。

私は少し不満だったが　言われた通りに掘ってみると巻貝が出てきた。
うれしくて一生懸命に掘った。


今思うとあの時、祖母が篭の中の巻貝を黙って私にくれていたら、私は次に海に行っても巻貝は獲ることは出来なかったろう。　　　　・・・じいや(てる坊）

勘違い

　　～　病院シリーズ　～


　おばちゃんの勘違い

通院している歯科医院でお医者さんが「口紅を拭いてください」と言うと、

　　　おばちゃんは口笛を吹いた。　　　
　　　
　　　歯の治療が終り、帰りにパーマをかけに美容院に寄った。

　　　椅子に掛けエプロンをしてもらうと、口を大きく開けた。？？・・

　　　　
　　　　　「あ～ぁ　　　まだ歯が痛い」　　　

よし、じいやも仲間いり

ただいま、準備中です！