へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

おとうさん結婚?

2009-10-12 22:16:49 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

久保田先生の様子からすると、おとうさんと浅田さんのことはかなり知れ渡っているな。
全く、どこまでマヌケなおやじなんだ。というか、不器用だなあ。
ところで…。おとうさんがもし彼女と結婚するとなると、ぼくたちと一緒に暮らしてくれるかな、浅田さんは。 新婚なのに、邪魔がいてはかわいそうだし、いやだろうな。
それに藤川先生も実家に帰っちゃう。 そんなのいやだ。
う~ん。。。
だけど、だけど…、もし浅田さんがおとうさんと結婚してくれるとなると…。
あの、あのきれいな浅田さんがぼくのぼくの…。おかあさんになるのか?
うわあ~っ
何か、毎日しあわせってか?
あんなきれいな人をおかあさんと呼べたら、みんなに自慢できるっ。
なんか、ぱぁ~らだぃすかも…。

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テニスの試合

2009-10-11 21:58:27 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

今日の午後、おとうさんのテニスの試合を見に行った…というか、見に行かされた。
何でだよ~。
藤川先生も不機嫌そうで、なぜかついて来た久保田先生も大不機嫌だった。
何でだよ~。
おとうさんはシングルとダブルスに出ると言っていたけど、シングルの準決勝待ちの時、ダブルスのベスト4の試合があった。
「あ」
ペアを組んでいた相手は、中島教授の助手の、
「恭子ちゃあん」
久保田先生が情けなさそうな声を出した。
「ぼくのどこがいけなくて、あいつのどこがいいんだ
なにっ?
久保田先生は藤川先生の痛烈なひじ鉄をくらい、
「あ、やべ」
と、ぼくを見た。
ぼくは、しばらく久保田先生の顔をみていたけど、やがてコートの二人に視線をうつした。
まさか…。
コート内の二人は息があったプレイをしていた。
え~っ、まさか、おとうさんの彼女って、浅田さん!?
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休刊

2009-10-10 23:19:35 | 休刊案内

長電話につきおやすみなさい

 やでやで

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ごみあつめのごほうび

2009-10-09 19:49:09 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

台風が過ぎたあとの、ピーカンな空を眺めながら学校に行くと、やっぱり…校庭はごみだらけだった。
「今日はきれいになるまで掃除~
と、中島教授のだみ声が一斉放送で聞こえてきた。
「一番早く終わったクラスに焼き芋~っ
の声に、みんな素早くジャージに着替え、教室を飛び出していった。
「負けちゃだめよっ
野茂の掛け声に、ぼくらのクラスは雄叫びをあげ、割り当てられたところのゴミをダッシュで集め始めた。
「相変わらず赤松のクラス、すげえ」
高校生のクラスは、呆れた顔でちんたらとゴミ集めをしていた。
「そこは、岡田の学年だなっ
どこで見てるんだ、中島教授は…。 高等部の岡田先生は 3年の学年主任だ。
「バカタレ~、杉の枝は別にせんかあ
ぼくらが杉の枝を桜の枝と一緒に集めていたら、怒鳴り声がした。
「どこで怒鳴ってんだよ」
松井が文句を言うと、
「あ、あそこ」
と薮が指差した。
「くそ、時計台かあ」
学園の一番高い建物は、敷地のど真ん中に建っている時計台だ。 しかもこの時計台は、その昔美都城にあったのを移築してきた、とんでもない代物だ。 24時間じゃないんだから…。
「よおし、だいたいきれいになったな、あとから全クラスに芋を届けるから待っておれ」
なんだよ~、結局、ダマされたあ、とブ~イングだったけど、やっぱり焼き芋は嬉しいよな。 ぼくらがごみあつめをしている時から、園芸学部が焼き芋をしていたみたいだ。
お昼の前までに焼き芋が届けられて、何だか得した気分になった日程だった。
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台風一過

2009-10-08 23:03:09 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

朝起きたら、太陽が出ていた。 何だ、雨じゃないよ、と窓を開けたらすっごい風が吹き込んできた。
「うわっ、何だこの風はっ
慌てて窓を閉めて外を見ると、あつこちで木が揺れている。物が飛びまくっている。
強い風なのはわかるけど、台風はどこいっちゃったんだ。
部屋から出ると、居間スペースに藤川先生とリカが一緒に寝ていた。
この二人は…。
ぼくがトイレから出て下に降りると、めがさめた二人が起き上がって
「おはよう」
「わん」
と声をかけてきた。
藤川先生は爆発させた頭をかきながら、ぼくに続いてリカと下に降りてきた。
何か、けんちゃん先生に似てきたなあ。
そして、外が突風で大変なことになっているのを知ると、
「台風はどうしたんだ
と、叫んだ。
「台風は長野の方を通っているよ」
と、ごろ寝していたおばあちゃんが、顔だけを向けて答えた。
「あちこち被害が出ているよ」
「晴れてるね、雨はどうしたんだろう」
「降っているところは降ってるみたいだね」
外に出ようとしたリカだけど、あまりの風の強さにあきらめたけど、やっぱりトイレだけはがまんできなかったみたいだ。
リカ用のトイレに突進したけど、構えた瞬間にごろん。起き上がってもごろん。
「あらら」
藤川先生が飛び出していって壁を作ってあげて、ようやく用をたしおえた。
「全く犬までとぶんじゃとんだ台風だ」
と、藤川先生はぼやいていた。
こんなんじゃ、明日はゴミ拾いなんじゃないかな、と思いやられてしまった。

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明日は臨時休校

2009-10-07 22:54:23 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

明日は台風の影響で臨時休校となった。
ところが、おとうさんたち事務職はおやすみではなく出勤みたいで、
「寮に泊まるから」
と、連絡してきた。
僕たちと同じくお休みになった藤川先生はちゃっかり帰ってきた。
「こ~いっちゃん、ぶつぶつ文句言ってたけど、合宿気分でけっこう楽しそうだったな」
と、笑っていた。
ぼくも寮に泊まりたかったなあ。
そんな変なことを考えていた。
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金魚のふん

2009-10-06 23:32:03 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細い太郎です。

教室で飼っている金魚が、いつまでも長くふんをくっつけて泳いでる姿を見た野茂が、
「ふんぎりが悪いって、こんなことをいうわけね」
と言って大爆笑をくらった。
「おまえらは仲良くていいなあ~」
と、突然暗い声がしたと思ったら、赤松だった。相変わらず、生首がつきまとっている。
「何しにきたんだよ~」
と、パンをくわたたかひろが声をかけるなり、
「そんなに俺が嫌いかあ~」
と、頭を抱えだした。全員、シラ~。
「俺はもともと明るい性格だったんだあ~」
のぶちゃん先生のミニチュア版が明るいとは思えないけど、充分に変人なのは確かだ。
「あのさ~、明るくなりたいんだったら、いいお坊さん紹介してあげるよ」
と、遊びに来ていたたかのりがまじめ~な顔で話しかけた。
「なに?」
赤松は顔を上げた。
「元ヤンキーか、変わり者の尼さんか選んでよ」
「何でそんな坊さんの世話にならなきゃいけないんだ」
それを受けて、
「だって先生さ、ずっと生首が金魚のふんみたいにくっついてんだもん」
と、鈴木が赤松の背後を指差した。
「なまくびっ?」
赤松は恐る恐る右肩を見ると、突然生首が姿を現し、
「世話になりもうす、拙者…ありゃ?」
と自己紹介した途端に、赤松は失神してしまった。
何て気が弱いんだ…。
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やがてぼくに雨が降る

2009-10-05 22:34:10 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

今日は夕方から雨が強くなって、秋の長雨がようやくやってきたという感じ。
体育館で部活をしていると、ギャラリーを外の部活の部員走っている。たかのりもたかひろも、高校生の中に交じって大変そうだった。
サッカー部はけんちゃん先生と藤川先生が義兄弟になったおかげで、合同練習が増えた。もっとも藤川先生は雨の日は、あんまり出てこないみたいだけど…。 何でかっていうと、ほうらほらきた…。
「おまえらっ、ちんたら練習してんじゃねぇっ
そうのぶちゃん先生だ。 どこまで嫌いなんだか…。
ぼくは、複雑な兄弟関係に、いつかそんなことがぼくの身に起きて来るんじゃないかと、そんな気がしていた。
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休刊日

2009-10-04 22:46:37 | 休刊案内
番外編を書こうと思って、登場人物の抜き出しをしてました。

何だか、みんなろくでもないキャラだなあ。

いつのまにか幽霊まで登場してきて…。

最初は、おかあさんはとっくに死んでいて、おとうさんも死なしてしまう予定だったのに。

そんなことはおいといて。

昔書いたお話が、引っ越しでなくなってしまったので、書き直しするのさ。

思い出しながら、書いてみますだ
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十五夜

2009-10-03 22:57:56 | へちま細太郎
「この世をばあ~」
「この世をばあ~」
「我が世とぞ思う~」
「我が世とぞ思う~」
「藤川のぉ~」
「藤川の?」
「頭もそろそろ」
「?」
「満月だあ」
「てめぇ」
と、藤川先生と広之おにいちゃんのけんかが始まったのであった。
いいからいいから気が済むまでやっちゃって。
へちま細太郎でした。
おとうさん、今夜の月は誰とどこで眺めてんだかね。
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