へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

細太郎、部活に入る

2009-05-12 22:46:52 | へちま細太郎
ピカイチです。

バカ息子がお世話をおかけしまして…。
なに?バカはおめえだ…だと? 聞かなかったことにしてやる。

で、バカ息子がほんとうに授業を受けているのか心配になり、中学の事務室にけんちゃんを呼び出したところ、
「ちゃんと受けてっと」
と、ジャージに白衣、寝癖のいつものスタイルでめんどくさそうに答えた。
安心した俺はタコ壺保健室で一休みしようとガラス戸をあけようとすると、赤松がしょぼんと座っている。今にも倒れそうなくらいしょげかえっていた。
ヤバいので帰ろっと。
さて、放課後、いつも通り講堂にある学園の本部事務室にいると、そこへのぶちゃんがぬっと現れ、
「こ~いっちゃん…、細太郎、いただいたから」
と、意味不明なセリフをはいてまた出ていってしまった。
「なんだあ?」
俺はのぶちゃんを追いかけて体育館に入ると、学園の体育館に中学と高校のバスケ部員が合同練習をしていた。
俺はあんまりバスケに興味がない。が、ぐるりと中を見回すと、なんとそこには元気いっぱいにバスケットボールを投げ合っている、細太郎がいた。