こんばんは、へちま細太郎です。
ぼくたちが学校の近くの歩道橋のそばを通ったら、妖怪パンツがいました。頭金髪の女子高生のことです。
妖怪パンツは、スカートが短くてパンツ丸見えで、パンツが小さいみたいで、いつもおしりのお肉がはみ出しています。
「きもちわりいな」
たかのり君は、いやあな顔をしていいました。
「ほんとだね」
「冬のスウェットもきたねえもんな」
「洗ってないみたいな汚かったよね」
「でも、ああいうのが、オヤジにもてるんだよなあ」
「世の中変だ」
みきお君は笑って、ぼくは妖怪にしかめつらをし、たかのり君は、
「俺思うんだけど、はるみも妖怪パンツになるよな」
と、とんでもないことを言い出しました。みんな、何もいえずにいると、
「ぼくもそう思う」
と、しんいち君が賛成意見を出しました。
「な?」
「な?」
二人はうなづきあい、ゲラゲラと大声で笑いました。
時々、しんいち君はこわいことを何でもない顔をして言うんですよ。 そうしているうちに、妖怪パンツは、スカートを押さえながら歩いていってしまいました。押さえるくらいなら、最初から短くしなけりゃいいのに。
妖怪だけに、頭が悪いんだと思いました。
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