へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

閲覧注意な話

2016-06-28 09:50:34 | へちま細太郎

こんにちは、へちま細太郎です。

昨日の真夏のような晴れ日とは打って変わって、肌寒い雨の今日。
大学では、後藤がもわっとしている。
時々、こいつの頭の構造はどうなっているんだ?と思うことがしばしばある。あるんだが、面白いやつなので時々行動を共にしている。
いわゆる、友達ってやつだね。
白崎がシャーペンをくるくる回しながら、
「ゴメス、おめえ、寮の部屋、片付けろよ。あれでは、きのこが生えるぞ」
と、文句を言っている。
ゴメスと白崎は、運よく寮の抽選にあたって、隣同士の部屋だった。北海道出身の白崎は、梅雨のうっとおしさに、うんざりしている。
「じゃあ、言うけどよ。おめえよ、いくら見たことねえっていったってよ~、ゴキブリをおがくずを水槽にいれて飼うっていうのは、おだやかじゃねえぜ」
げっ
「おめえ、マジかよ」
階段教室の前列にいた全員が振り返った。
「いや、生体が気になるじゃないか」
「だからって、メスはねえと思うぜ」
「おまえ、メス、飼ってんのか?」
思わず、絶叫すると、さらに注目が。。。
それを知ってか知らぬか、
「卵抱えてっからさあ」
マジで言ってんのか、こいつ!!
「悪いことはいわねえ、ゴキジェットぶっかけて始末しろ!で、水槽ごと捨ててこいっ!!」
「そんなかわいそうなことできるかっ」
学生たちの顔が恐怖で歪んでいる。
想像しただけで、全身がチキン肌だ。
「エンガチョだ、ばかやろ~」
「エンガチョって、何だよ~」
不服そうな白崎に、
「わかった、おまえ、そのまま飼え、で、卵が孵ったら実態をみるまで、俺たちに報告するな。いいか、捨ててきましたって報告以外聞かねえからな」
と、俺は言い捨てると、全身をさすった。
考えただけでも、ぞっとするが、どうしてこんな変なやつらと友達になっちゃったんだよ~と、後悔先に立たずだ。
で、その後の白崎には、同情よりも自業自得という言葉を浴びせてやろう。こんだけ、忠告したんだからな。





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