へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

久しぶりの雨が台風か…

2010-09-08 16:48:52 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

暑い夏がどんときて、いつ終わるのや雨が降るのやらで、熱帯夜が続いて眠れない。
いつが雨が降るんだろう、降ったら涼しくなるだろうと指折り数えていたら、台風だよ。
農家の人はたまらないだろうな、とニュースを見ていて思った。
「美都田吾作さんなら、どうすんだろうな」
と、ぼつりとつぶやき、思わず周囲を見回して誰の気配も感じなくて、ホッとしたもんだ。
担任の浜中先生が、
「まあ、直撃ってことはないとは思うが、念のために天気予報に注意して、自宅学習の場合はホームページをみろな」
と、明日が休みだといいな、という声を出しながら帰りのHRをやっていた。
う~ん、遊び人め。
部活に向かう途中、タコ壺保健室の前を通りかかったら、“小百合”が表に出ていた。
「ついに捨てられちゃったのかな?」
と、野茂が“小百合”のドドメ色の花をつまんだ。
「何をするんだ、ばかもん」
保健室から中島教授が飛び出してきて、
「久しぶりの雨だから、からだを洗ってやらんと虫がつく」
と、“小百合”の葉を拭いている。
「猛暑でパワーアップしたんじゃないの~。余計不気味だよ」
余計なことを鈴木が言ったもんだから、中島教授は余計ぶりぶり怒りだした。
う~ん、洗った方がいいのは、中島教授だと思うけどな。
何日、家に帰ってないんだ?



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