へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

細太郎、引導を渡される

2016-01-27 09:46:52 | へちま細太郎

おはようございます、へちま細太郎です。

今朝、いつものように学校へ行こうとしたら、
「ちょっと待って」
と、おばあちゃんがひきとめてきた。
「なに」
おばあちゃんは、俺の頭のてっぺんからつま先まで一通り眺めまわすと、
「あんた、毎日毎日学校へ行っているけど、受験勉強大丈夫なの?」
と聞いてきた。
「大丈夫だと思うけど?」
「あんたさ、はるみちゃんと会うのも結構だけど、はるみちゃんの負担になってんじゃないの?」
「なんでだよ」
はるみのこと、おばあちゃんに紹介したまではよかったけど、この二人がラインでつながっているなんて知らなかった。
「毎日東山先生の保健室に入り浸って学長相手に勉強しているみたいだけど、それはそれでいいんだけどね、はるみちゃんもあんたに気づかっているって、想像もしていないでしょ?」
はるみがぼくを気づかうだって?
あのはるみが?
「言っとくけど、2浪までは認めるけど、2浪中は御隠居のところに有無を言わさず預けるから覚悟しとき。それと、また落ちたら中島教授に弟子入りね」
げえええええええええええええええええ。
「それと、デキ婚の学生婚もだめね」
入試業務がたてこんでいて、2時間遅れで出勤しようとしていたオヤジが、これを聞いて硬直している。
「わかった?」
おばあちゃんの、恐ろしい一声におれら親子はうなだれるしかなかった。
てか、こういうセリフは父親が言うんじゃないのか?
あああ、もう、確かにデキ婚学生婚は、だめだああああ。
やろうとも思わねえけどよ。。。