へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

すけきよ:~

2016-01-05 23:47:46 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

おばあちゃんが、BSで妙な映画を見ていた。
「なんだこれ」
「あん?」
おばあちゃんは振り返りもせず、
「犬神家の一族」
と、答えた。
あ~、あれか。
佐清だな。中学時代、さかさまになってよく遊んだっけ。
で、つい座り込んでみてしまった。
「金田一耕介って、生涯独身なんだよね、確か」
剛兄ちゃんの嫁さんがボソッとつぶやいた。
「へ?だって…」
「昭和40年代のころには、まだ独身だったはず。ということは、はじめちゃんは何者?」
おお、さすがキャリア、いうことが違う…て関係ないか。
この場合は、読書量がものをいうんだな。
「警視庁の明智警視に聞いてみたが、『くだらないことに首突っ込まないで、業務をこなしたまえ』と叱られた」
げっ、何言ってんの?
俺があきれて嫁姉ちゃんを見れば、
「なあんてな」
と、けたたましく笑い出した。
う~、あんた、松子夫人に見えるよ~。
って、え~、もうすぐ12時じゃねえか、この映画3時間近くもあったのかよ~。
くそ、じっちゃんの名に懸けて、大学合格しなくちゃなんねえのに。。。
おっと、じっちゃんて誰だ?
と、うちのおじいちゃんは、とっくの昔に寝ていた。
最近、寝つき早いな。。。
「じじいだ、当たり前だ、なっとらんがの」
そういって、空中で胡坐をかいてた、鎧兜のおじさんは、くるりと回った。
おじさああん、頼むから正月くらいは帰ったらあ、もう。。。
って、言ってる場合じゃあねえ、やべえやっべえ。。。