へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

俊作、すみれに、次は…

2016-01-04 22:36:00 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

お正月は、剛お兄ちゃん家族が、少し遅れてかえって来ました。
お正月は出勤だったらしい。
奥さんは、
「今年はサミットがあって、忙しい」
と、去年生まれた女の子のすみれをぼくにだっこさせてくれた。
すみれ…って、恩田すみれかよ。
「ほんとはシャーロットってつけようかと思ってたのよ~」
と、俊作のつまみぐいをぶんなぐって止めながら話した。
この人もなんだなあ
それより、ねえ、俊作泣いてるって。
剛お兄ちゃんも、警部に昇進して忙しさも倍増し、奥さんも何とか庁に移動になって剛お兄ちゃんより忙しそうだ。
シャーロット、じゃなくてすみれは奈々子がかわいいかわいいと、ほおをすり寄せている。
「俊ちゃんはいいねえ、かわいい妹がいて」
小学生の奈々子は、兄弟がほしくてたまらないらしい。だから、俊作も実の弟のようにかわいがっている。俊作も、泣いていたのをやめて奈々子にべったりだ。
「ねえ、パパ、いつになったら妹か弟をプレゼントしてくれるの」
と、大声でこたつでえらそうに寝ている慶子お姉ちゃんに尋ねた。しかし、寝たふりで無視。
仕方なく広之お兄ちゃんを見れば、
「名前は決まっているぞ、男の子ならジョージ、女の子ならシャ…」
と、言いかけた時にミカンが飛んできた。
「やかましいわ、こら」
慶子お姉ちゃんのどすの効いた声に、俊作は目をパチクリ。
「あ~ん。けいこちゃああん」
元ヤンキーも形無しだね。と、奈々子を見れば、ため息をついていた。
なかなか両親を冷めた目でみている小学生でした。。。
あ~、それより、センターが迫っている~。。。
こっちの方が切実。。。